...但(ただ)し人事なべて多少投機の性質を帯ぶるものと念(おも)ふべし...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...露葉蕭索(ろえふせうさく)として清霜を帯ぶ...
芥川龍之介 「骨董羹」
...(銀紙に包んだものを探り出す)我らに(銀紙を開きながら喜色を帯ぶ)日用……糧を……我らに日用の糧を……(急におどり上がって手に持った紙包みをふりまわす)……ブラボーブラボーブラビッシモ……おお太陽は昇った...
有島武郎 「ドモ又の死」
...声に力を帯ぶ)私は始めから...
泉鏡花 「海神別荘」
...芸術の荘厳を帯ぶ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...」人のところの世帯ぶりに...
徳田秋声 「黴」
...松下の村たる、南は大川を帯ぶ、川の源、渓間数十里、人能(よ)く窮むるなし、蓋(けだ)し平氏遺民の隠匿(いんとく)する処...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...それから大小を帯ぶるようにもなれば...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...自然に仏法に慣れてその臭気を帯ぶるとの義ならん...
福沢諭吉 「徳育如何」
...また紅色を帯ぶるものもある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その円錐花叢は疎にしてその小穂は数少なく、かつ狭長なり、花はメダケよりは一層細小にして、かつ疎々に小軸の両側に互生し、その色紫を帯ぶ...
牧野富太郎 「植物記」
...ヨンストンはその身全く青く脇と腹は赤を帯ぶといった...
南方熊楠 「十二支考」
...歯ぐきの色次第に緑色を帯ぶ...
村井弦斎 「食道楽」
...地は常に淡黄色を帯ぶ...
柳宗悦 「工藝の道」
...曹丞相の命を帯ぶる早馬なり...
吉川英治 「三国志」
...なかなか人の心もさだかでない」「父の散所ノ太夫を、二心の者と、お疑いなされますか」「ではないが、身に帯ぶる、みかどの綸旨(りんじ)が気がかりなのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...金銀は元より帯ぶるところにあらずだから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...春・雨を帯ぶ一鳥の啼(な)く音も...
吉川英治 「宮本武蔵」
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