...また幾らかずつ各の部屋の陰翳が異なった色調を帯びるのである...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...特別にありがたくない意味を帯びるのであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女は非常に多くの務めを帯びるようにできてるもので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夜気に冷えた窓硝子がぼーっと曇りを帯びるほど...
豊島与志雄 「林檎」
...その声に特に毒々しそうな響を帯びるのに気がついて...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...四歳より一刀を帯びる...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...ちょうど為替機構が世界性を帯びるように...
中井正一 「図書館の未来像」
...身に帯びるそれも極(ご)く軽い細身(ほそみ)の大小より外(ほか)には物の役に立つべき武器とては一ツもなく...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...ことごとく身にしみるような調子を帯びる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...人道式なる此(この)観念のために本来の「力」といふ考へがつい曲げられて不徳不仁(ふとくふじん)の属性を帯びるやうになつてしまつた...
夏目漱石 「点頭録」
...身に寸鉄も帯びることを許されなかったのです...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...著しく芸術のための芸術の色彩を帯びる...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...まずその外に外穎がありその次ぎに内穎があって共に外面に毛を帯びる...
牧野富太郎 「植物記」
...問題全体は異った色を帯びるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...心の中でまとまった形と意味とを帯びるようになるのを待っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...帯びるだけである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)屈伸自在の金属の鎧はその包む四肢の生命を帯びるにや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...草木のように別箇の性向を帯びるとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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