...鉄環は磁気を帯びる...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...全部私の思想と正反対の性質を帯びるに至った...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...不良性を帯びるか...
海野十三 「空襲葬送曲」
...口紅をさした婦人のそれ以上に肉感的なねばっこさを帯びる...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...按(あん)ずるに春琴の稽古振りが鞭撻の域(いき)を通り越(こ)して往々意地の悪い折檻(せっかん)に発展し嗜虐(しぎゃく)的色彩(しきさい)をまで帯びるに至ったのは幾分か名人意識も手伝っていたのであろうすなわちそれを世間も許し門弟も覚悟していたのでそうすればするほど名人になったような気がし...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...そのことは芸術的素材ならびに作品が歴史的色彩を帯びるという意味のみではない...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...経済に関するかぎりいよいよ反動的な性格を帯びるものとなるからだ...
服部之総 「尊攘戦略史」
...まずその外に外穎がありその次ぎに内穎があって共に外面に毛を帯びる...
牧野富太郎 「植物記」
...これを帯びると弱った人も強く心確かになる...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし時々ふるえを帯びる語調で)欣二...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...かすかな震えを帯びるほど或る恐怖に似た不安と憂慮を交えていた...
室生犀星 「みずうみ」
...黄金の飾りを帯びることはできない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...* 一四六九年ルイ十一世が制定した騎士団員の帯びる首飾勲章...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らの志を発展せしむべき任務を帯びる...
柳宗悦 「工藝の道」
...ひときわ強い光を帯びるようにみえた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...座談の内容も苦しい色を帯びるかと思われますが...
横光利一 「旅愁」
...女性(にょしょう)の前での果し合いは一倍凄味を帯びるものだという...
吉川英治 「剣難女難」
...身に寸鉄を帯びるでもなく...
吉川英治 「新・水滸伝」
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