...併しそれにも拘らず存在は還元に依ってその性格を失って意識としての――現象としての――性格を帯びる...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...生活意欲を帯びることが甚だ稀薄になってきた...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...緑や金など各種の反映を帯びることができ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...女は非常に多くの務めを帯びるようにできてるもので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夜気に冷えた窓硝子がぼーっと曇りを帯びるほど...
豊島与志雄 「林檎」
...商人が銅臭を帯びるというのがすなわちこのことなのである...
中井正一 「美学入門」
...冷やかに澄んだ藍色を帯びる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...稍(やゝ)特殊的傾向を帯びる丈に複雑であつた...
夏目漱石 「それから」
...著しく芸術のための芸術の色彩を帯びる...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...心の中でまとまった形と意味とを帯びるようになるのを待っていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...ときには狡猾な光を帯びるのがよく分って行った...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...黄金の飾りを帯びることはできない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...子供たちはいよいよ武器を帯びる年頃にならなければ父の前に出なかったし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その輝きを帯びるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...戦争に出るにもトルコ刀をただ一ふり帯びるだけで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おお何たる美しさであろう! それは無頓着・偶然・の風を帯びれば帯びるほどますます美しい! わたしの主題を見失うのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...さらにこの認識へと入る任務を帯びる...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼らの志を発展せしむべき任務を帯びる...
柳宗悦 「工藝の道」
便利!手書き漢字入力検索