...固まってしまえば鋼(はがね)のような強い弾力を帯びること...
海野十三 「東京要塞」
...わたしの帯びることのできるどんな肩章によってよりも一層名誉をあたえられたような気がした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...口紅をさした婦人のそれ以上に肉感的なねばっこさを帯びる...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...答えは事実解釈の真理を帯びることを要求されるであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...多少とも社会的な積極性を帯びると...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...すべてが温和になり聖なる栄光を帯びる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...僕が一切の責任を帯びるよ...
豊島与志雄 「電車停留場」
...焦慮と剛直とが不思議に混和した一種のファッショ的傾向を帯びる...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...稍(やゝ)特殊的傾向を帯びる丈に複雑であつた...
夏目漱石 「それから」
...人道式なる此(この)観念のために本来の「力」といふ考へがつい曲げられて不徳不仁(ふとくふじん)の属性を帯びるやうになつてしまつた...
夏目漱石 「点頭録」
...時としてそれは不吉な音色を帯びる...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...子供などのいう方言にはその意味に頗る興味を帯びるものがあり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...内部組織の色と味とを帯びる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...黄金の飾りを帯びることはできない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それが善悪いずれの色を帯びるかは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おお何たる美しさであろう! それは無頓着・偶然・の風を帯びれば帯びるほどますます美しい! わたしの主題を見失うのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...別の響きばかりでなく別の意味を帯びるからである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わらじを穿く、刀を帯びる、笠を持つ...
吉川英治 「黒田如水」
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