...そこでメンケラが王の唇から泡を拭つてゐる間に仮に傷口を繃帯した...
アナトール・フランス Anatole France 芥川龍之介訳 「バルタザアル」
...帯しめの金金具(きんかなぐ)が...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...真剣な光を帯びた大きな眼...
海野十三 「千早館の迷路」
...献上博多帯のあたり...
田澤稲舟 「五大堂」
...そして海の上一帯...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...いつも小さな秤(はかり)を携帯していて...
谷譲次 「踊る地平線」
...その辺一帯に落葉松の林が拡がっている...
豊島与志雄 「憑きもの」
...後方から帯を掴まれた...
直木三十五 「南国太平記」
...熱帯の眩(まぶ)しい白い雲が...
原民喜 「死のなかの風景」
...延べ航程一万五千海里も附近一帯の海上を遊弋(ゆうよく)させてワラタ号の破片でもと探し求めたが...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...エー」は五郎の声帯で表現して想像してもらつたら...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...ために満座の中で「帯際から下がずたずたに切れ」た...
正岡容 「我が圓朝研究」
...第一そうすりゃこんな襟垢(えりあか)のついたものを着ていないでも――と私の紺絣対服(例の軽気球の高座着は世帯を畳むとき置いてきてしまったからもうなかった)の襟のあたりをスーッと手でしごくようにした...
正岡容 「わが寄席青春録」
...二箇月の後吾血色は異様な緑紅色を帯び来つた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...お前自ら身に帯びて出陣せよ」とおごそかに遺言された...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...殆ど絶対の安全地帯に立つことが出来る...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まだ頭の繃帯もとれていず...
吉川英治 「私本太平記」
...帯の間からつまみ出した小判を四...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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