例文・使い方一覧でみる「師」の意味

...我等が「師」を持つとは一人の人の生涯の著作を通じて... 我等が「師」を持つとは一人の人の生涯の著作を通じての読み方
阿部次郎「三太郎の日記　第三」

...師の聲にて、アントニオよ、又何事をか夢みたる、と問はるゝ毎に、われは且恐れ且恥ぢたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...――聞きねえ、親なり、叔父なり、師匠なり、恩人なりという、……私が稼業じゃ江戸で一番、日本中の家元の大黒柱と云う、少兀（すこはげ）の苦い面（つら）した阿父（おやじ）がある...
泉鏡花「歌行燈」

...Ｍ教師は弟のように可愛がっているという画家――美校出身の... Ｍ教師は弟のように可愛がっているという画家――美校出身のの読み方
犬田卯「沼畔小話集」

...丘田医師はかねてヘロインを手にしてからというものは... 丘田医師はかねてヘロインを手にしてからというものはの読み方
海野十三「ゴールデン・バット事件」

...われわれは他の種類を無視してどれか一種類だけを誇大に考えてよいものだろうか？わたしの仲間の市民が、裁判所の位地も、副牧師の職も、どこか他のところでのたつきも提供してくれそうもなく、自力で何とかやっていかなければならないのを見て、わたしは前より増してひたむきに、わたしがよく見知られている森の方にわたしの顔を向けた... われわれは他の種類を無視してどれか一種類だけを誇大に考えてよいものだろうか？わたしの仲間の市民が、裁判所の位地も、副牧師の職も、どこか他のところでのたつきも提供してくれそうもなく、自力で何とかやっていかなければならないのを見て、わたしは前より増してひたむきに、わたしがよく見知られている森の方にわたしの顔を向けたの読み方
ソーロー　Henry David Thoreau 神吉三郎訳「森の生活――ウォールデン――」

...これは私が仏師になった時代のことだが... これは私が仏師になった時代のことだがの読み方
高村光雲「幕末維新懐古談」

...大名にうまれるようにしてやる」こう云って大師は小石を拾って... 大名にうまれるようにしてやる」こう云って大師は小石を拾っての読み方
田中貢太郎「長者」

...検校はまたお師匠さまのは風眼であったとも云った... 検校はまたお師匠さまのは風眼であったとも云ったの読み方
谷崎潤一郎「春琴抄」

...同32年６月には北海道医師会から表彰をうけている... 同32年６月には北海道医師会から表彰をうけているの読み方
知里真志保「生きているコタンの銅像」

...――どうせ三年越しの岡惚れの口ぢやないよ」「まア？」「師匠と板倉屋の新六郎とは...
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...茂木技師や、瀬谷たちは、ダラット第一級のホテルである、ランビァン・ホテルに牧田氏の自動車で引きあげて行つた...
林芙美子「浮雲」

...なんでもその牧師が一人で開墾して... なんでもその牧師が一人で開墾しての読み方
堀辰雄「匈奴の森など」

...隠元禅師がもって来たと称する本当のインゲンマメは Dolichos LablabL. という学名...
牧野富太郎「植物一日一題」

...師走を忘れて他愛なく笑ってしまう... 師走を忘れて他愛なく笑ってしまうの読み方
正岡容「随筆　寄席風俗」

...八月一日土師村に闖入して放火し... 八月一日土師村に闖入して放火しの読み方
横瀬夜雨「天狗塚」

...浮世繪師がそれに着目して取材し出した江戸の中期以後といつてよい...
吉川英治「折々の記」

...このうえは直義と話がつくか、さなくば、一戦もぜひあるまい」書写山のかこみを破って、十七日、師直、師泰の兵を先手（せんて）に、兵庫へ出、さらに御影（みかげ）街道へと、怒（いか）りの奔流を見せていた...
吉川英治「私本太平記」