...青唐草の被帛(おほひ)をかけた圓卓子(まるテーブル)が中央に...
石川啄木 「病院の窓」
...どうして「これを竹帛(ちくはく)に著す」ことが出来よう...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...軍艦のついた帛紗(ふくさ)をよこし...
海野十三 「空襲葬送曲」
...悉に遺忘(おつ)ることなく幣帛(ぬさ)まつりたまひき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...帛紗(ふくさ)の持合せが無いので思案に余つて浜勇に相談した事があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...手帛(ハンケチ)はその朝紳士の細君(かない)が...
薄田泣菫 「茶話」
...想ふに彼の功業を竹帛に留めて盛名の※りなきを望むものは...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...面(おもて)をおほふ帛も落つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...又手帛(ハンケチ)を顔(かほ)に当(あ)てゝ又泣(な)いた...
夏目漱石 「それから」
...脊広(せびろ)の胸から皺(しわ)だらけの手帛(ハンケチ)を出して...
夏目漱石 「それから」
...袂(たもと)から手帛(ハンケチ)を出して顔へ当てた...
夏目漱石 「それから」
...手帛(はんけち)で頬(ほゝ)に流(なが)れる涙(なみだ)を拭(ふ)いて遣(や)つた...
夏目漱石 「門」
...キャーーーッ!裂帛(れっぱく)の叫び声が私の耳もとで叫ばれた...
野上豊一郎 「闘牛」
...足音を聞いて朝霞が顔から帛をとった...
久生十蘭 「無月物語」
...幣帛(みてぐら)を捧げ仕(つか)ふれ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...金帛(きんはく)を以て謝することの出来ぬものも...
森鴎外 「渋江抽斎」
...俗に三角とも称する頭を包む帛は...
柳田国男 「雪国の春」
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與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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