...隙間(すきま)から漏れて来る水を帚木(ほうき)で掃き出している...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そこらにうろうろしていれば自分も帚木を持って手伝わなければならないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...帚木(ははきぎ)の心を知らでその原の道にあやなくまどひぬるかな今夜のこの心持ちはどう言っていいかわからない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...数ならぬ伏屋(ふせや)におふる身のうさにあるにもあらず消ゆる帚木という歌を弟に言わせた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔の帚木(ははきぎ)もつれて行った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかるにそれを受けた第二巻帚木(ははきぎ)の初めはこうである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...それを受けて帚木は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...なお桐壺の巻と帚木の巻との間には...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...この描写に呼び起こされて帚木の発端の語が出て来たとは何人も信じ得ないであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...帚木の発端は、後に来る物語を呼び起こすべき強い力を持っているが、それに先行する何の描写をも必要とするものでない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...帚木が書かれた時に桐壺の巻がまだ存在しなかったことを推定しなければならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...その後に帚木の巻を書く場合である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...後の物語を全然知らない者が初めて帚木の巻を読む時にはこの暗示には何の内容もない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...従って彼の観察は帚木が後に書かれたという所にまで持って行かなければ徹底しない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...帚木の雨夜の品定めのあとには...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...帚木の書き出しはきわめて自然であり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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