...襖の陰に帚など立てられてゐるものである...
太宰治 「お伽草紙」
...そこらにうろうろしていれば自分も帚木を持って手伝わなければならないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...神代帚葉翁(こうじろそうようおう)が生きていた頃には毎夜欠かさぬ銀座の夜涼みも...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...* * *わたくしが初て帚葉翁と交(まじわり)を訂(ただ)したのは...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...帚葉翁はいつも白足袋(たび)に日光下駄をはいていた...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...」とわたくしは帚葉翁を顧て言った...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...帚葉翁はいつも路地を抜け...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...全くその玉帚のお蔭でばかり...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...その時大伴宿弥家持(おおとものすくねやかもち)が詠んだは「初春の初子(はつね)のけふの玉帚...
南方熊楠 「十二支考」
...わたくしは卒(にはか)に聞いて弊帚の名の耳に熟してゐるのを怪んだ...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...双方の合唱者杖も載せるし、帚も載せる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ゆったりした大型の帚(ほうき)であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...おそらくどこの産の帚よりも広く行き渡っているでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その帚(ほうき)でも名を成してよいでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...この附近でよく見かける「藤帚(ふじぼうき)」は全く他の地方にない形を見せます...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...なお桐壺の巻と帚木の巻との間には...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...帚木の発端は、後に来る物語を呼び起こすべき強い力を持っているが、それに先行する何の描写をも必要とするものでない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...帚木が書かれた時に桐壺の巻がまだ存在しなかったことを推定しなければならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??