...厚い寫眞帖を取下して...
石川啄木 「鳥影」
...八古い縮図帖を見ますといろいろなものが出て来ます...
上村松園 「思ひ出」
...私の写生帖には私の全生涯の思ひ出が籠つてゐる...
上村松園 「写生帖の思ひ出」
...その頁を開いたまま手帖を赤羽主任に手渡した...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...彼はその手帖をひらいてみた...
海野十三 「脳の中の麗人」
...そして懐中(ポケツト)から手帖を取り出して次のやうな文字を書き込んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...燈下原稿罫紙を摺ること四五帖なり...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...死亡証明書、軍隊手帖、その他の書類一切、Bela Kiss という名前、Czinkota の住処等、すべてレッシュ氏を満足させるべく完全だ...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...成吉思汗(ジンギスカン)巴剌帖木(パラテム)...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...ふと毎月「新潮」の竹山道雄氏の手帖を読む例にならって...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...榛軒は少時少しく法帖を臨したが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...独り京水は過去帖を獲るまでその齢(よわい)を算することが出来なかった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...四帖(じょう)半で机に向っていても...
山本周五郎 「青べか物語」
...妻のいる三帖へ入っていった...
山本周五郎 「雨あがる」
...六帖のそこに、良吉が立ってい、その向うにおつぎも亀吉も、お芳までも立っているのが見えた...
山本周五郎 「ちゃん」
...源氏五十四帖の図を一々紙本双幅としてすでに大半描きあげていたのを見ると...
山本笑月 「明治世相百話」
...なにも今さら古法帖なんか習ふ必要はない」といふことだつた...
吉川英治 「折々の記」
...古い短冊帖に添えて...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
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