...それは自己の平安を希求することで...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...かくて彼が世界の大帝王に希求する所は...
石川啄木 「閑天地」
...けだし神を畏るる如きは要するに物質的恩恵を希求する人間の賤(いや)しき動機より発せしもの...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...(生きたいという希求から逃亡した俺も...
梅崎春生 「日の果て」
...それ以上の望蜀(ぼうしょく)の希求はあきらめて...
太宰治 「惜別」
...降つた、降つた、かう降つてはことしも水でまた苦労するだろう、水がありすぎて!人間の我利、人間の希求、人間の立場...
種田山頭火 「松山日記」
...希求してるその輝く幸福に到達するならば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...保子の温情を深く感謝し希求すると共に...
豊島与志雄 「反抗」
...専門的な高度な学問が希求されていて...
中井正一 「地方文化運動報告」
...病気が行為への希求を絶って以来...
中島敦 「光と風と夢」
...この世界の不確かさ・哀れさに対する恐怖から生れた強い希求だった...
中島敦 「狼疾記」
...正義と秩序を基調とする國際平和を誠實に希求し...
日本国 「日本國憲法」
...他に「音楽史第二巻」の最後の一枚に「主よ人の希求する歓(よろこ)びよ」が入っている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...共同の消滅と新たなる共同への新たなる希求とに外ならぬであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...もつと違ふものへの希求に...
林芙美子 「浮雲」
...希求者とならねばならなくなつた...
平出修 「逆徒」
...何物をも希求せぬほど恬澹であったとは誰も信ずることが出来ない...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...何物をも希求せぬほど恬澹(てんたん)であったとは...
森鴎外 「安井夫人」
便利!手書き漢字入力検索