...專念に愛する者の生活の充實と福祉とを希求するのではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...かくて彼が世界の大帝王に希求する所は...
石川啄木 「閑天地」
...自己を離れて人に深刻痛切なる来世希求が起るのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...戦争の絶滅を希求すると共に...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...鉱毒地の惨状から、その歴史、解決の希求と、自分が心を籠めて語るのを、幸徳は片手を懐に突込み片手では火箸で灰をせせりながら聴いていた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...此の熱狂的に一直線の希求には...
太宰治 「女の決闘」
...近頃殆んど僕の希求に近い藝術家を見出すことが出來て非常に心強くもうれしく思つて居る...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...死に對する希求である...
フランツ・カフカ 中島敦訳 「罪・苦痛・希望・及び眞實の道についての考察」
...自身の中に無いものを希求している彼の気持――が...
中島敦 「斗南先生」
...強い希求を感じていた...
中島敦 「斗南先生」
...正義と秩序を基調とする國際平和を誠實に希求し...
日本国 「新憲法の解説」
...共同の消滅と新たなる共同への新たなる希求とに外ならぬであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...記憶は先づ昨夜以來胸に祕めてゐた希求...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...形への無限の希求を含むためでなければならぬ...
三木清 「哲学入門」
...何物をも希求せぬほど恬澹であったとは誰も信ずることが出来ない...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...自由と正しい権利への希求の声を...
百田宗治 「五月祭の朝」
...何物をも希求せぬほど恬澹(てんたん)であったとは...
森鴎外 「安井夫人」
...ほんたうに平等の生活や福利の社會を心から希求してゐるにはちがひありません...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索