...他人の不幸を希うべきなのだ...
梅崎春生 「蜆」
...現世を棄てて来世を希う宗教的信仰に非ずして...
高木敏雄 「比較神話学」
...この夢がいくらかでも民族的な拡がりを持つようにと、希うだけである...
豊島与志雄 「小説集「白塔の歌」後記」
...観察の公平無私ならんことを希うのあまり...
永井荷風 「申訳」
...ドイツ人のように綿密でありたいと希うのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...平和を希う世界の良心に加えられた侮蔑と感じずにいられないのである...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...自信にみちた明るい瞳をもって世界に登場しようと希うのである...
宮本百合子 「木の芽だち」
...価値の比をとらえたいと希うなら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私たちは何とそういうよろこびをよろこばんと希うでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして又女の生活の自然な開花を希う私の心に女として何と痛切なモティーヴがあるだろうと思ったり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...凡人たらんよりは狂者になりたいと希う心...
柳宗悦 「二笑亭綺譚」
...私はこれが貴方がたへの情愛と敬念とのしるしである事を希う...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この一篇を読まれる事を希うのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それを互に何とか清純なものにしたいと希う努力にあるのか...
横光利一 「旅愁」
...心に暗示を与えてから徐徐に今日一日の青芝を踏みたいと希う真紀子の努力もよく分るのだった...
横光利一 「旅愁」
...そそぎまつらんことを希う...
横光利一 「旅愁」
...こういうとき自分の仏心を自分でくらまして早く他の視界へ紛れ込もうと希うさもしい自我をごまかしきれない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...新しき生活! ドリアンの希うのはひたすらそればかりだった...
渡辺温 「絵姿」
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