...シュリーフェンの「カンネ」の一節に「翼側に於ける勝利を希うためには最後の予備を中央後でなく...
石原莞爾 「戦争史大観」
...ただ「救世主クリストの情けにのみ縋ってもたらされんことを希う者であります...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...眼は鋭く 話ははつきりして 講釋は音吐晴朗 語調明確 別に氣取つた風采なく 抑揚頓挫なども稀で 偏に學生の理解を希うていた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...贅沢なる居室に居らんことを希う者に非ず...
西村陽吉 「遥かなる憧憬」
...ドイツ人のように綿密でありたいと希うのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そればかりを希うてをります...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...――文字に現わされたものが無くても自分の生のある限りはその時の心を失い度ないと希う...
宮本百合子 「悲しめる心」
...人間らしい健全性を希うことからがすでに全面の摩擦にさらされる時期です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...魔女が自分の大切なものをいつまでも自分のところに止めておこうと希うときは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私たちは何とそういうよろこびをよろこばんと希うでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして又女の生活の自然な開花を希う私の心に女として何と痛切なモティーヴがあるだろうと思ったり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...吾々はいつも真理にまで国家を高めたいと希うのである...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...この一篇を読まれる事を希うのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...心に暗示を与えてから徐徐に今日一日の青芝を踏みたいと希う真紀子の努力もよく分るのだった...
横光利一 「旅愁」
...念い希う根柢の民族の心を知るより法はない...
横光利一 「旅愁」
...異端者の悪しき思いをそそぎまつらんことを希うというところまで来ると...
横光利一 「旅愁」
...こういうとき自分の仏心を自分でくらまして早く他の視界へ紛れ込もうと希うさもしい自我をごまかしきれない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そうしてそれはドン・シマンの希うところであった...
和辻哲郎 「鎖国」
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