...愈(いよいよ)私心的自己の希望を絶対に捨てねばならぬ事になった...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...幾分なりとその人々の覚醒の糧にならんことを希望してやまない...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...ぼくはまだ少しばかりの希望を抱(いだ)いていた...
海野十三 「もくねじ」
...二三度その希望を伝えて来たことは事実である...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...蓋し希臘語の魚に當る語は英語のJesus Christ, Son of God, Savior に相當する希臘語の頭字を集めたるものと同一なるより起りたるものなり...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...消え失せた人々の慾望や希望や悔恨が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女はそういう機会が一つもないことを知っていた――(やはりつづけて希望はかけていたろうけれど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もしそれ画題の陳腐を厭(いと)うての筆端の新鮮なるを希(ねが)うに至っては...
中里介山 「大菩薩峠」
...お祖父(じい)さんのような人に仕上げたいものだという希望も...
中里介山 「大菩薩峠」
...資産も、工場も、大建築も希望も、榮譽も、富貴も、野心もすべての一切を燒き盡せり...
萩原朔太郎 「氷島」
...二十年前あこがれの希臘に旅する機會を得て...
濱田耕作 「シュリーマン夫人を憶ふ」
...先方の希望でネ...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...最後の希望なのだが...
久生十蘭 「地底獣国」
...たつた一つの希望は女の心の変化を待つことであつた...
平出修 「計画」
...希望から絶望へと絶えずつきころがされて来た...
「海流」
...私はこれが貴方がたへの情愛と敬念とのしるしである事を希う...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...どうやら夫人の希望らしい...
夢野久作 「ざんげの塔」
...希望ある生活の中へ立ち交じりたい...
吉川英治 「新書太閤記」
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