...「帆綱を握る」:船を進めるための帆を操作すること...
...「帆綱を引く」:帆を引っ張って調節すること...
...「帆綱を解く」:帆を降ろして船を止めること...
...「帆綱が切れる」:帆を操作するためのロープが切れること...
...「帆綱を張る」:帆を広げるためにロープを引き締めること...
...大きな帆に内海の冬の日をうけた金毘羅船の中で、三十何人かの侍が、湯もじ一つに茶呑茶碗を持つて、帆綱の下、錨の陰と、一生懸命に虱ばかり、さがして歩いた時の事を想像すると、今日では誰しも滑稽だと云ふ感じが先に立つが、「必要」の前に、一切の事が真面目になるのは、維新以前と雖(いへど)も、今と別に変りはない...
芥川龍之介 「虱」
...「おも舵っ」「右にかわすだってえば」「右だ‥‥右だぞっ」「帆綱をしめろやっ」「友船は見えねえかよう...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...船の帆綱(ほづな)にさわりました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「眠りの精」
...帆綱を握つて身を支へ...
石川啄木 「閑天地」
...たるんだ帆綱(ほづな)もまるで綿でつつんだように氷柱(つらら)がついている...
海野十三 「大空魔艦」
...帆前船ならたかい帆綱がありますから自由にかけ上れます...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...「あら! 帆綱をむすびつけたぞ! あんなことをしたら危ないんじゃないかな...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...帆綱を結びつけていたから...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...風は帆綱に鳴り、白帆は十分風を孕(はら)んだ...
竹久夢二 「少年・春」
...搖られながらうと/\となつて居ると帆綱が絶えずぎり/\つと軋つては白帆がばさ/\とたるむ...
長塚節 「佐渡が島」
...そこに泊つて居た船が何時の間にか帆綱を引いたものと見える...
長塚節 「白甜瓜」
...帆綱(ほづな)の元場(もとば)にも水先頭場(みずさきがしらば)にも...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...筏の上に帆綱を張りわたし...
久生十蘭 「海難記」
...帆綱で檣のてっぺんにつるしあげ...
久生十蘭 「手紙」
...老人は帆綱の固定をほどいて船の向きを変え...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...帆綱をゆるめられい!」すると...
吉川英治 「三国志」
...帆綱(ほづな)をひけ!大金(おおがね)もうけだ」「お頭領(かしら)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...帆綱(ほづな)や...
吉川英治 「宮本武蔵」
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