...帆檣(ほばしら)に吊った彫花(ちょうか)の籠には...
芥川龍之介 「奇遇」
...總大將が乘る親船(おやぶね)の帆檣(ほばしら)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...往来の舟の帆檣にたわむれ...
太宰治 「竹青」
...射られし鳩は其舳(へさき)眞黒の船の帆檣におりて其頸垂れさげつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...閃光が半ば沈みかけた帆檣(ほばしら)を浮彫(うきぼり)にし...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...林の如き帆檣(はんしょう)安房上総(あわかずさ)の山を隠したり...
正岡子規 「四百年後の東京」
...帆檣(ほばしら)の旗を見分けることや...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...林立する帆檣の間に濡れてゐた...
三好達治 「測量船拾遺」
...桔槹数十賽帆檣...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自分がさきにアテナイで見た船の二本の帆檣(ほばしら)の内の大きい方を持って来て自分の工夫した或る種の砲撃器に取付けるよう命じたところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自らその帆檣をいかなる用途にあてるつもりであるかを報じたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...船舶の帆檣は林立した...
横光利一 「静かなる羅列」
...二人は彼女の宿の選定に悩んでいたときだったが――茂った帆檣の見える埠頭の方から汽笛が鳴った...
横光利一 「旅愁」
...その帆檣の塊(かたまり)を昔の此国の詩人が林に譬へたのは形容の妙を得てゐると感じた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...帆を上げて帆檣の上に真紅の旗を翻した戎克の形と共に...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...時に帆檣(はんしょう)のうえを...
吉川英治 「三国志」
...龍舌旗(りゅうぜつき)が」「すべての船の帆檣(ほばしら)に!」「青旗のようですっ...
吉川英治 「三国志」
...帆檣(ほばしら)を折られ...
吉川英治 「三国志」
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