...殊に三角の波の上に帆前船(ほまへせん)を浮べた商標は額縁へ入れても好(い)い位である...
芥川龍之介 「あばばばば」
...唯桃色に白の縞のある三角の帆だけ風を孕んでゐる...
芥川龍之介 「二人の紅毛畫家」
...そんなところで話はおわりさ」帆村荘六の説明は...
海野十三 「怪星ガン」
...帆村はすぐ椅子からとびあがって...
海野十三 「怪星ガン」
...その先のところは帆村にも調べがついていない有様(ありさま)だ...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...帆村に停(と)められた...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...しかしそれは帆村の手に渡った...
海野十三 「地獄の使者」
...するとこれはなかなか因縁が搦(から)み合っていますね」帆村はポケットからパイプをとりだした...
海野十三 「千早館の迷路」
...2帆村はポケットに両手をつっこんでぶらぶら室内を散歩しながら...
海野十三 「獏鸚」
...帆村は黙々として...
海野十三 「獏鸚」
...帆村荘六その人であった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...紅海に船早(は)や浮ぶ帰帆疾(と)し五月十四日 スヱズ運河通過...
高浜虚子 「五百五十句」
...それに随いて往って往来している舟の帆檣(ほばしら)の周囲を飛んだ...
田中貢太郎 「竹青」
...出帆前にちょっとそのポウト・サイドの奥の奥と言うのを覗いて来るとしようか...
谷譲次 「踊る地平線」
...帆をかけて海に避けるまでのことだ……ということを駒井が...
中里介山 「大菩薩峠」
...其(そ)の手(て)が溯(さかのぼ)る白帆(しらほ)を靜(しづ)かに上流(じやうりう)へ押(お)し進(すゝ)めて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...帆綱を巻きあげ、舵を執り、マストに駆け昇る――そんな事実の行動に伴うて、伴奏される歌調が、力を惜まずロープを巻きあげる腕に合せて思はず叫ぶ「コーラス」が、安逸の素面から口吟まれゝば厭に露骨でワザとらしく見えるのも当然だが――大洋の真ツたゞ中で立ち働く者の胸のうち……そんなものは、都で生れ都でのみ育つた不良少女あがりの細君には夢にも想像し得ないに違ひない...
牧野信一 「雪景色」
...風のない島影の海岸近くをスルスルと辷(すべ)るように和蘭(オランダ)船へ接近して帆を卸(おろ)すと...
夢野久作 「名娼満月」
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