...それでも腰にだけは破れた布切(ぬのぎれ)を巻いているものを見出すことができた...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...破れた布切を解いてきて...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...うすあかい外国製の布切(ぬのきれ)のショオルが...
太宰治 「姥捨」
...白き四角の布切れの下...
太宰治 「喝采」
...赤い布切れに包んだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...海水浴場のテントなどにあるようなびらびらした波形の布切れをたれただけで...
寺田寅彦 「軽井沢」
...それと座ぶとん代わりの古い布切れとを風呂敷(ふろしき)で包み隠したのをかかえて市内電車で巣鴨(すがも)まで行った...
寺田寅彦 「写生紀行」
...布切れに貫ぬいたのを首にかけたのがいた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...私は側(そば)にあった布切れを彼に与えておき...
原民喜 「夏の花」
...ブラウスの裂け落ちた布切れを集め始めたが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「目を覆っている布切れを取ってくれないか...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...一枚の布切れが十五年も風雪に曝され...
久生十蘭 「南極記」
...これより先、伝令一は裸体になり、急ぎ軍服を引き裂き、その布切れで、肩、肘、手首、股のつけ根、膝、足首など、両の手足の関節を伝令二に緊縛してもらって、抜刀を口にくわえ、素早く砦を下りかける...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...ええと、布切れで、そこの木立に目印を結んで貰いたい(今井しぶしぶ言われた通りにする)そう、それでよい...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...白い布切れがふわりと信二の靴に落ちた...
山川方夫 「その一年」
...栄二は刺子(さしこ)の布切を当てた肩に担ぎ...
山本周五郎 「さぶ」
...そこを布切で縛ってある...
山本周五郎 「泥棒と若殿」
...湯気の立つ布切をつまみあげ...
山本周五郎 「ひとでなし」
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