...万全の勢威を外に布くの実力を有し...
石川啄木 「渋民村より」
...欧州文明諸国の如く憲法政治を布くに如(し)くはなしという意見を漏らしておった...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...滿地に白雪を布く...
大町桂月 「春の郊外」
...善政良法を布くべし...
竹越三叉 「深憂大患」
...さはれ四方に分れ布く諸人の言語一ならず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 775之を放ちて其めぐり厚く雲霧を掩ひ布く...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...蒲団を布く音を響かせてきた...
直木三十五 「南国太平記」
...恰も羊の群れが獅子の攻撃に対して方陣を布く様に...
中井正一 「「壇」の解体」
...漢字で立心扁(りっしんべん)に去る(怯(きょう))布く(怖(ふ))芒ふ(※(ぼう))をつけてこわがるの意を現すも故(ゆえ)ありというべし...
新渡戸稲造 「自警録」
...明神下の木蔭に陣を布く頃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...申松が毎日陣を布く橋の袂...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幕府は江戸に戒厳令を布くとともに横浜の日本商人および外人に雇われた日本人を退去させた...
服部之総 「尊攘戦略史」
...その国陣を布くに...
南方熊楠 「十二支考」
...それに毛布くらいはいま持ってゆかなくちゃならないんだろう」「あたしにゃ...
山本周五郎 「季節のない街」
...宜しく西洋の新智識を布くべしとなし...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...我の理想するところ、君の理想にあらず、君の望むところ、我の望みに非ず、すなわち対峙連年、天下の野を借りて、戦陣を布く...
吉川英治 「上杉謙信」
...今のように黄魔鬼畜(こうまきちく)の跳梁(ちょうりょう)にまかせている暗黒な世には、文を布く前に、武を以て、地上に平和をたてるしかない」多感な劉備青年は、あたりに人がいないとのみ思っていたので、孔子廟へ向って、誓いを立てるように、思わず情熱的な声を放って云った...
吉川英治 「三国志」
...お前達がいゝやうに布くがいゝとのことで...
若山牧水 「姉妹」
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