...士官学校の前を市谷見附(いちがやみつけ)まで...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...陸軍志願の学生には唯一の良校と言はれた市谷の成城学校にも入らずに...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...市谷(いちがや)...
田山花袋 「少女病」
...かれは真鍮の棒につかまって、しかも眼を令嬢の姿から離さず、うっとりとしてみずからわれを忘れるというふうであったが、市谷に来た時、また五、六の乗客があったので、押しつけて押しかえしてはいるけれど、ややともすると、身が車外に突き出されそうになる...
田山花袋 「少女病」
...市谷刑務所の藤井教誨師なども...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その後宮芝居のあつたのは、芝の神明、湯嶋天神、市谷八幡、牛込赤城明神、小石川牛天神の五箇所ですが、それが又自然に減りまして、宮地三芝居といふ、芝、湯嶋、市谷の三箇所だけ殘つて居りました...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...尾張中将斉朝(なりとも)の市谷門外の上屋敷が其易簀(えきさく)の所であらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...市谷(いちがや)富久町(とみひさちょう)の伊沢徳(めぐむ)さんの許(もと)にいる...
森鴎外 「渋江抽斎」
...築土(つくど)の八幡だの市谷(いちがや)の八幡だのの...
柳田國男 「日本の伝説」
...いまは市谷舟河原町の親の家にいる...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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