...彼のジヤアナリズムは十字架にかかる前に正に最高の市価を占めてゐた...
芥川龍之介 「続西方の人」
...女子は屡々(しばしば)男子と同等なる市価を得んがためには全神経を緊張させ...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...軽焼屋の袋は一時好事家間に珍がられて俄(にわか)に市価を生じたが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...椿岳の画が俄に管待(もては)やされ初(だ)して市価を生じたのはマダ漸(ようや)く十年かそこらである...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...当時角砂糖は市価一斤二十三銭...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...私はこの七十銭の市価に対して...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...折から安売の玉葱に換算すればまさに壱円四十弐銭の市価(二等品で一〆十銭だから!)...
種田山頭火 「其中日記」
...市価を有する多数の人頭を買収したる点に於て成功したるを認識す...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...市価数百金と称せられ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...牛乳業トラストが市価つり上げのため原っぱへカンをつんで行って何千リットルという牛乳をぶちまけ...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...よくいじめた松がよく売られるし市価がつくのだ...
室生犀星 「生涯の垣根」
...たとえ市価がどうあろうとも一たん持参した物であるから...
室生犀星 「陶古の女人」
...今後その市価はいやが上にも高まるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...それほどの市価を呼ぶのも...
柳宗悦 「全羅紀行」
...しかも今日それは甚(はなは)だしい市価をさえ呼んでいる...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...評判や市価や、そんなものに頼らぬ自由さが欲しい...
柳宗悦 「民藝四十年」
...今でこそ病的なまでに大変な市価を呼んでいる「李朝」ではあるが...
柳宗悦 「四十年の回想」
...貞操の市価を墨江は知った...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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