...まだ彼の喉にまいてある巾広の赤色のバンドを彼はいじくっていた...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...道具を入れた笊(ざる)を肩先から巾広(はばひろ)の真田(さなだ)の紐で...
永井荷風 「巷の声」
...氏は書を能くし発句や謡をたしなみ 就中 たいてい柔道二段ぐらゐの腕まへあり氏は毎朝 東天遙拝 のちラヂオ体操たのまれて話の屑籠なども執筆なさるのだ氏は 氏の一挙手一投足は逸話となつて細大洩らさず新聞などに珍重され氏の巾広い声量(バス)は氏の身代のやうに潤沢たとへば除幕式などに周知の風采をあらはして一言もつて祝辞などを述べ給ふ...
仲村渠 「氏」
...金銀をあしらった赤や緑の巾広(はばひろ)の丈長を...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...がらを好みて巾広(はばびろ)の巻帯...
樋口一葉 「たけくらべ」
...小さなこの空間にかくも巾広き確かな構図を示し得た作は稀であろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...素地は粗く、形よく肥え、模様巾広く、全体の感じはなはだ豊かである...
柳宗悦 「工藝の道」
...錠の巾広く、銀の巾広く、紋様の巾もまた広い...
柳宗悦 「工藝の道」
...襟の周囲をきっと白と紺との麻糸で模様を巾広く出します...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...巾広く網代編(あじろあみ)にし...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...座蒲団地(ざぶとんじ)として巾広(はばびろ)のを試みていますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ごく低い巾広の縁(ふち)を持ったものなどは沖縄だけのものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
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