...腕の上に巻き返した格好...
上村松園 「謡曲仕舞など」
...こういうことは繰り返し巻き返し陳(の)べ来(きた)ったことである...
高浜虚子 「俳句への道」
...井泉村の助役の手紙を読んで、巻き返して、「私は視学からも助役からもそういう話は聞かなかったが……」と頭を傾(かたむ)けた時は、清三は不思議な思いにうたれた...
田山花袋 「田舎教師」
...逆に後ろへ巻き返しました...
豊島与志雄 「古木」
...ふっと切れて巻き返している...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...真黒な塊りが巻き返していた...
豊島与志雄 「波多野邸」
...また封筒へ収めるために巻き返した時には...
夏目漱石 「明暗」
...くり返し巻き返し同じような唄を歌い...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...間もなく煙にむせ返って咳は巻き返して...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...巻き返して宙へあがり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...もとの通りに巻き返して箱の横に置いた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...簡単なことが渦巻き返して来ると...
横光利一 「鵜飼」
...彼らは弾動する激流のように、巻き返しながら、関門めがけて襲いかかった...
横光利一 「上海」
...地平より高く巻き返して来ている災厄の津浪を望んで...
横光利一 「夜の靴」
...にわかに罵声不平が遠い海嘯(つなみ)のように巻き返した...
吉川英治 「剣難女難」
...戦法の巻き返しとして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...巻き返しながらジイッと天井を見上げて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...岸との間には大きい白い磯波が巻き返している...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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