...身体をぐるぐる巻きにされた一人の人間が...
海野十三 「少年探偵長」
...木枕にぐるぐる帯を巻きつけていたのを...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そよぐ白楊(はくよう)と巻きあがる馬糞の粉と...
谷譲次 「踊る地平線」
...渦を巻きつゝ繽紛として降り積る雪の中に...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...直観は自分が依存する形式自身を自分自身の内容にまで巻き込まねばならない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...砂はますます彼を巻き込む...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...卑しい取引に巻き込まれているが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...自然が人間の心情に幾重にもかたく巻きつけたこれらの絆を断つよりもむしろ繋ぎとめておくために苦労するのは害悪ではないのであろうか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...母親をくるくる巻きにして転がした...
森鴎外 「山椒大夫」
...無理に渦巻に巻き込もうとする人の波を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...垢(あか)じみた毛糸の衿巻(えりまき)を頭から頸(くび)へぐるぐる巻きつけていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...それを首に巻きながら...
山本周五郎 「ひとでなし」
...五色ダンダラの博多織の伊達巻を無造作に巻きつけている...
夢野久作 「女坑主」
...電球の真下の白いタイル張りの上に投げ出してある白いタオル寝巻きと...
夢野久作 「一足お先に」
...じりじりと巻きしむる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...黙々として谿を巻き林を覆うて浮動している霧の姿...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...遠巻きにしていた敵勢は...
吉川英治 「新書太閤記」
...巻き取ッて搦(から)め落していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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