...ためしにその紙屑が渦を巻いている所を...
芥川龍之介 「妖婆」
...私は彼が頸部にしっかりと布を巻いているのに気がついたが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これが火星の周囲をぐるっと取巻いている...
海野十三 「火星探険」
...この繃帯で巻いているのです...
海野十三 「超人間X号」
...ぐうたらな空気の裏には激しい生存競争が渦巻いていることを知らされ...
高見順 「如何なる星の下に」
...上野の山の中から真黒な焔(ほのお)が巻き上がって雨気を含んだ風と一緒に渦巻いている中...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...腹から胸にかけてきりりと巻いている...
太宰治 「新郎」
...拘攣(こうれん)したように変なところに力を籠めて空談(くだ)を巻いている...
近松秋江 「霜凍る宵」
...とぐろを巻いているところを見れば...
中里介山 「大菩薩峠」
...枕辺(まくらべ)を取り巻いている人は無言のまましばらく病人の様子を見詰めていた...
夏目漱石 「こころ」
...梯子の下には力松が夜っぴてとぐろを巻いているとすると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ぐるぐると巻いているのを見ると...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...木製の回廊がぐるりと取り巻いているのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ものすごい海流が渦巻いている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...地獄の火を取り巻いている獣類の一匹が「死」以上の恐怖に襲われた姿である...
夢野久作 「暗黒公使」
...一時に巻いている渦です...
吉川英治 「江戸三国志」
...顔から頭に巻いている布(きれ)を一そう深くつつみなおして...
吉川英治 「新書太閤記」
...もじゃもじゃした髯(ひげ)が取り巻いている...
吉川英治 「新・水滸伝」
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