...それから巻いてある日除(ひよ)けだった...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...上下両巻の巻頭にある色刷の口絵は省略しました...
石川欣一 「日本その日その日」
...「伽婢子(おとぎぼうこ)」巻の十二に「大石(おおいし)相戦(あいたたこう)」と題して...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...噴煙と火焔との渦巻いてる底の方へ...
豊島与志雄著 「球体派」
...新婦のまわりに夢の渦巻(うずま)きを起こさしてやるがいい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...代助は叮嚀に手紙を巻(ま)き返して...
夏目漱石 「それから」
...一人の男が――ボロ毛布を身体に巻いた老人が...
橋本五郎 「地図にない街」
...手擦れのした黒檀の葉巻箱...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...新装を凝して一巻と成る今日に出遇ふた私の感慨に就いては多くを述べる要もなからうと思はれます...
牧野信一 「西部劇通信」
...熱い煙りに巻き込まれるやうに眼がくらみ...
牧野信一 「早春のひところ」
...冠を巻纓(まきえい)にしているのが平生よりも艶(えん)に思われる姿で訪(たず)ねて来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...白尾国柱(しらおくにはしら)翁の『倭文麻環(しずのおだまき)』巻六には...
柳田國男 「地名の研究」
...鉢巻を致しておりませぬ事には...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...あるひは男子の身にて彼(か)の絵巻物を窺ひたる祟(たた)りと申し聞え...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...かの鐘巻自斎(かねまきじさい)にまぎれもない...
吉川英治 「剣難女難」
...そして法衣の袖をうしろにたくし巻いて...
吉川英治 「私本太平記」
...だから今度の巻の名を「ごさん」と読んでいただくのは例外である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...仏の体を取り巻いている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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