...その下から濛々と夜目にも白い煙が渦を巻いて...
芥川龍之介 「地獄変」
...不思議な憎しみといとしさがこんがらかって葉子の心の中で渦巻(うずま)いた...
有島武郎 「或る女」
...顔全体を繃帯(ほうたい)で巻いているために...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...大風四面よりふきめぐらして雪を渦(うづ)に巻揚(まきあぐ)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...またある物は巻煙草の朝日の包紙の一片らしかった...
寺田寅彦 「浅草紙」
...またたとえばわが国古来の絵巻物のようなものも...
寺田寅彦 「映画芸術」
...駒井の殿様は今明日のうちに石巻の港へお着きになる...
中里介山 「大菩薩峠」
...すばやく寝巻をきかえて...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...寝巻(パジャマ)姿の讃之助が飛出すと...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...日夜怠らずして数年の間にその写本数百巻を成し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...『俗説贅弁』巻一や『温故随筆』に徳川幕府中頃までの神道者が庚申は猿田彦命と説いたのを非とし...
南方熊楠 「十二支考」
...小手巻きの延(の)び行く方へ随い行けと教え...
南方熊楠 「十二支考」
...あなたの腹巻のための毛糸...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...くるくるととぐろを巻いてやすんでしまいました...
室生犀星 「寂しき魚」
...巻尾の「西宮途上寄懐韓宇二兄」の絶句はかうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...『玄同放言(げんどうほうげん)』三巻下には全文を引用しているが...
柳田国男 「山の人生」
...巻をおさめたなら...
吉川英治 「私本太平記」
...第二巻、一八二頁に対する彼れの註によれば、彼はこの学説が述べられていることさえ知っているとは思われない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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