...その家はもう巴里も場末の...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...即ち欧羅巴(ヨーロッパ)に国しておるところの「スラボニック」民族が亜細亜(アジア)的の働きをして...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...あるいは巴里のグランド・オペラで三千人の美人が一堂に集まる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...男振り自慢の巴里(パリー)の床屋は...
谷譲次 「踊る地平線」
...あつく灼熱した頭の中に病妻とかの女との二つの姿が混乱して巴渦(うづ)を巻いてゐる時にも...
田山録弥 「あさぢ沼」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...千代子と僕に高木を加えて三(み)つ巴(ともえ)を描いた一種の関係が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...それに、義弟(おとうと)の菊次郎を始め、巴屋七平、江崎屋清五郎などは、滅茶滅茶に煽(おだ)てて費(つか)わせて、そのかすりを取ることばかり考えているんだ」「清五郎と七平の暮し向きはどうだ」「野幇間(のだいこ)を稼業のようにしているくせに近頃は大変な景気だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれは巴里の珈琲店で...
萩原朔太郎 「ラムネ・他四編」
...いまだに欧羅巴第一の怪奇な存在と見られている...
牧逸馬 「生きている戦死者」
...汪克児(オングル)巴剌帖木(パラテム)! これ――!と眼配(めくば)せして止める...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...自分は日本で結んだ学術の果実を欧羅巴へ輸出する時もいつかは来るだらうと...
森鴎外 「妄想」
...七月十三日パリーは巴里祭の準備で賑やかだが...
横光利一 「欧洲紀行」
...地方から東京へ初めて出た人が須田町の踏切でうろうろするのは巴里(パリイ)に比べると未(ま)だ余程(よほど)呑気(のんき)である...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...何処(どこ)か緋や純白や草色(くさいろ)を一寸(ちよつと)取合せて強い調色(てうしよく)を見せた冬服の巴里(パリイ)婦人が樹蔭(こかげ)を行(ゆ)き交(か)ふのも面白い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...(あの日の敗戦には、当然、劉皇叔もすでにお命はないはずであったのに、巴郡を越えて、山また山を伝い、厳顔(げんがん)を案内として城(らくじょう)へさして来た張将軍の援軍と日を約したように出会うて、九死一生の危難を救われ給うなどということはただの奇蹟や奇遇ではない...
吉川英治 「三国志」
...「紹巴(じょうは)は来ておるか...
吉川英治 「新書太閤記」
...巴はただの蛮婦(ばんぷ)にすぎない...
吉川英治 「随筆 新平家」
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