...云うこと勿れ、巴(はびあん)、天魔の愚弄する所となり、妄(みだり)に胡乱(うろん)の言をなすと...
芥川龍之介 「るしへる」
...欧羅巴(ヨーロッパ)を代表して悪魔征伐に来たものを反対に征伐した...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...吾人は歐羅巴中心説を排するが如く...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...巴里の夏は短いが...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...巴里で皇帝と駄々羅遊び……」「くどい...
久生十蘭 「魔都」
...丁抹の落魄した若い貴族マルテ・ラウリッヅ・ブリッゲが巴里に漂着して...
堀辰雄 「ハイネが何處かで」
...ロダンの招聘によつて三年ぶりで再び巴里に出て來た...
堀辰雄 「日時計の天使」
...」一九〇九年殆ど巴里を離れず...
堀辰雄 「リルケ年譜」
...一九〇七・八年の巴里版 Chronique des Taibunaux ―― Compte rendu des proces en Correctionelle に詳しく出ている...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...道は之の字巴の字に曲りたる電信の柱ばかりはついついと真直に上り行けばあの柱までと心ばかりは急げども足疲れ路傍の石に尻を掛け越(こ)し方(かた)を見下せば富士は大空にぶら下るが如くきのう過ぎにし山も村も皆竹杖のさきにかすかなり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...京都の朝市に匹敵するのは、北京の泥棒市、巴里の蚤の市、倫敦のカルドニアン・マーケット等、何れも興味津々たるものである...
柳宗悦 「京都の朝市」
...巴里(パリイ)の広場...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...才走(ばし)つた人づきあひの好(い)い細君は「併(しか)し日本から詩人として巴里(パリイ)へ来たのはお前さんが初めてだ」などとお世辞を言ふ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...相手が互(たがひ)に巴里(パリイ)ツ子同士...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...張飛は巴西から漢中をうかがって来たのだ...
吉川英治 「三国志」
...紹巴は、如才(じょさい)ない調子で、「御謙遜でしょう、あなたのお筆ならば、勿体ない程のものです...
吉川英治 「新書太閤記」
...巴も、葵も、あの時代の女性としては、いわゆる平安朝型の深窓の麗人でもなく、有閑婦人でもない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...巴里(パリー)、伯林(ベルリン)、ブラッセル、アムステルダム、何(いず)れも電信の速力は一杯にウォール街に資金を流入した...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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