...「鮫洲の山田ですが」広巳は眼を見はった...
田中貢太郎 「春心」
...「あがります」広巳は少女の手を揮(ふ)りはらって上へあがった...
田中貢太郎 「春心」
...留(と)めてくだされた方ですよ」広巳の混沌としている気もちを揺りうごかすものがあった...
田中貢太郎 「春心」
...巳之吉は田舎に珍しい童(びなん)であった...
田中貢太郎 「雪女」
...唖の子の巳代吉(みよきち)とは殊(こと)に懇意になって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...午前辰巳屋來る...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...」「辰巳家の辰千代さん...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...時は寛政五年十一月、石巻の船頭で、平兵衛、巳之助、清蔵、初三郎、善六郎、市五郎、寒風沢(さぶさわ)の左太夫、銀三郎、民之助、左平、津太夫、小竹浜の茂七郎、吉次郎、石浜の辰蔵、源谷室浜の儀兵衛、太十ら十六人、江戸へ向けての材木と、穀物千百石を積んで石巻を船出したが、途中大風に逢って翌六年二月まで海と島との間を漂流した...
中里介山 「大菩薩峠」
...克巳はながくは、そこにゐませんでした...
新美南吉 「疣」
...そこで巳之助は、よその家の走り使いをしたり、女の子のように子守(こもり)をしたり、米を搗(つ)いてあげたり、そのほか、巳之助のような少年にできることなら何でもして、村に置いてもらっていた...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...巳之助はとびたつように喜んだ...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...辰刻(いつゝ)か――遲くも巳刻(よつ)には此御屋敷へ御還りにならう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたくしは前に辛巳五月二十六日に茶山が霞亭に与へた書の断片を引いて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは菅茶山の辛巳五月二十六日の書柬に本づいて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」その三百四十一棠軒従軍日記は己巳二月六日に至つてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...村上半蔵は己巳席順に「百三十石」と註してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...中堀の巳之なあことくっついて...
山本周五郎 「青べか物語」
...辰巳(たつみ)へもうひろまっていることを...
吉川英治 「脚」
便利!手書き漢字入力検索