...四十年ほど已前、紀州湯浅町の良家の若い妻が盆踊りを見に往きて海岸に(しょうよう)するところを、壮漢数輩拉(らっ)して沖の小島へ伴れ行き輪姦せしを本人も一族も慙(は)じて、大亀の背に乗せて島へ運ばれたと浦島子伝の翻案を言い触らしていた...
南方熊楠 「十二支考」
...この事魏晋已前(いぜん)聞えず...
南方熊楠 「十二支考」
...十年已前までは素質なるを近年彩色を加ふといふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その二つが未だ分れぬ已前(いぜん)の境地を追求しようとするのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...求めるところは美醜已前の世界なのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...已前とは未生の意である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...だが二つに未だ分れない已前の美をこそ訪わねばならない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...もっともこの已前とか已後とかここでいうのは...
柳宗悦 「民藝四十年」
...已前とは時間のない世界...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それらが二に分れる已前に自らを戻すことである...
柳宗悦 「民藝四十年」
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