...則ち世粛已に没し...
芥川龍之介 「僻見」
...已に明治七年に『百一新論』を著はして百教皆哲學によつて總括せらるべきことを論じたのである...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...閣下は已にF国政府の信任を失われたのです」伯爵は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...当の系図帳は已にこの石膏像の中に封じて君の手に返っていたので...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...日は已に梅林の梢に昇りぬ...
大町桂月 「杉田の一夜」
...退校の際には已に理科大学の動物学科の課程を修めやうと心を定めて居た...
丘浅次郎 「落第と退校」
...已に断絶するの由...
太宰治 「右大臣実朝」
...牧場も創業以来已に十年...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...学問を已に出来上った所有――財――として観照するヘーゲルにとって...
戸坂潤 「科学方法論」
...已に最初に明らかにしたように...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...而して其の已に擧げられて輔弼の職に就き...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...已に外國で自分と出會つたものも二三人は交つてゐる...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...李斯の詩書を焚くといふ意見も韓非や商鞅が已に唱へたことで...
服部宇之吉 「荀子解題」
...その中で私は已に情痴を解し...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...初学の人山川草木を目のさきにちよつと浮べたるのみにて已に句を為す...
正岡子規 「俳諧大要」
...また同じ帳面に居鷹の横雲に眼や時鳥(ほととぎす)糠雨(ぬかあめ)に身振ひするや原の雉子(きじ)畑打のひまや桜の渡し守などいふ句は已に月並調に落ちて居る...
正岡子規 「病牀六尺」
...蕪村崇拝の声は早くも已に明治二十八...
正岡子規 「墨汁一滴」
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