...花は已に滿開なれど...
大町桂月 「杉田の一夜」
...若し或は已に勢力を得たるが爲に...
竹越三叉 「深憂大患」
...亞細亞は已に人種的結成躰にあらず...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...已に矢を発ちて攻め戦ふ...
太宰治 「右大臣実朝」
...已に三日になっていたが...
田中貢太郎 「阿宝」
...これは運数が已に定まっているから...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...戦わずして已に勝を宣する占領旗(せんりょうき)かと疑われ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何となれば吾々は已に学問がもつ対象―方法の存在論的構造に於て...
戸坂潤 「科学方法論」
...そこに已に存在性・実在性があるだろう...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...已に述べておいた通り...
戸坂潤 「性格としての空間」
...自分は已に尋常中學の頃から何となしに...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...然し明治は已に半世紀に近い時間を過した...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...芸人衆にては六郷新左衛門杵屋勝四郎の二人演劇音曲に関する古書已に珍しきもの多く蔵せる由聞きぬ...
永井荷風 「古本評判記」
...已に半世紀近き以前一種の政治的革命が東叡山(とうえいざん)の大伽藍(だいがらん)を灰燼(かいじん)となしてしまった...
永井荷風 「霊廟」
...已にその墓石の大半がかの回向院に於る鼠小僧次郎吉のそれのごとく...
正岡容 「下谷練塀小路」
......
正岡容 「大正東京錦絵」
...只々今日已に子規生なる仮名を得んとは思の外なりしかども...
正岡子規 「読書弁」
...第二期にある者已に俳家の列に入るべし...
正岡子規 「俳諧大要」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??