...意気堂々として已に平氏政府を呑めり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...「懸賞」にすることを已むを得ず撤回して...
海野十三 「軍用鼠」
...已にドアの前に達していたルパンは...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...已(すで)に強直(きょうちょく)の起り始めた筋肉は...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...切言するの已むべからざるものあれば也...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...舞楽已下美を尽し...
太宰治 「右大臣実朝」
...こいさんが板倉と実際に結婚するものなら已(や)むを得ないけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...四時已(すで)に備わる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...舊時を説くは前漢地理志に據り、今とは魚豢が魏略を作れる時を指すこと、已に前に言へり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...是の時に保食神実(まこと)に已(すで)に死(みまか)れり...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...途中で返事を已めてしまう事がある...
夏目漱石 「それから」
...それは已に彼の手の中にある...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...已(すで)に多くの時日を経過し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...漢防已はけっして我が日本には産しないから右の『啓蒙』の記すところは全く間違っている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...已看簷隙満蟾光...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...阿部侯は蘭軒の請によつて已むことを得ずして裁可した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...疫も痢も直れども咳嗽而已のこり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...誰が己の已得権を恢復してくれるだろう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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