...已に如来様は台座を辷り落ち...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...そこで実際には随分困る人達も多かったのだけれども已(や)むを得ぬ...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...已(すで)に地獄谷にくだり皆(みな)楼(ろう)にのぼれり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...竹はまた「暮春には春服已に成る」と云った様に譬(たと)え様もない鮮(あざ)やかな明るい緑の簑(みの)をふっさりとかぶって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...然れども事已(すで)に往(い)けり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...已に歴史の編纂法に生じた一つの變化であるが...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...歴史の材料の變形されることの已むを得ないこともある...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...面倒だと思って已めにした...
夏目漱石 「それから」
...已(やむ)を得(え)ず低(ひく)い返事(へんじ)をして...
夏目漱石 「門」
...大川氏の携えていたピストルはなんらの許可を得ずしてもっていたものとのことであるから銃砲火薬類取締規則に触れることは別問題である」参照 刑法第三十六条――急迫不正ノ侵害ニ対シ自己又ハ他人ノ権利ヲ防衛スル為メ已ムコトヲ得ザルニ出デタル行為ハコレヲ罰セズ...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
......
濱田耕作 「沖繩の旅」
...已(すで)に多くの時日を経過し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...防已科などと成っているがその間漢名の見付らぬものは水松葉科...
牧野富太郎 「植物記」
...一度ありたりとて自ら已(すで)に大悟徹底したるが如く思はば...
正岡子規 「俳諧大要」
...我は今に不愉快を感じて已まざるなり...
正岡子規 「病牀譫語」
...時已未後なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「琴尊已廃復休茶...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一行皆沼岸に坐(ざ)して徐(おもむ)ろに風光を賞嘆(しやうたん)して已(や)まず...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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