...この已むを得ざる結論を我等は如何しても承認しなければならない...
有島武郎 「運命と人」
...私には已み難い憧憬があります...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...已(や)むに已まれぬ行きがゝりで侍従(じじゅう)の君(きみ)を追い廻すような羽目になり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
......
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...葛城は已に海軍を退いて京都の大学に居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そは已に道徳的若くは智識的生活を超絶して...
登張竹風 「美的生活論とニイチエ」
......
豊島与志雄 「運命のままに」
...されば已に乘客を滿載した車が四辻の線路の上を...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...どうもそれは已(や)むを得ないことだと思った...
中里介山 「生前身後の事」
...たとい学校を中途で已(や)めようが...
夏目漱石 「こころ」
...そこで已を得ないから...
夏目漱石 「それから」
...自然と激して来るのは已(やむ)を得ないが...
夏目漱石 「それから」
...已(やむ)を得(え)ず納(をさ)まらない所(ところ)を...
夏目漱石 「門」
...勢(いきお)い已(や)むを得ざるものなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...已にその墓石の大半がかの回向院に於る鼠小僧次郎吉のそれのごとく...
正岡容 「下谷練塀小路」
...已消釈尽矣...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...已(や)むを得んじゃないか...
森鴎外 「かのように」
...先触已むことを得ず...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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