...そこで本間さんは已(や)むを得ず...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...射殺するも已(や)むを得ない...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...ここに於て我輩の要求する如上(じょうじょう)の二大要項の根本的解決の必成を期待して已(や)まざるものである...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...そこで実際には随分困る人達も多かったのだけれども已(や)むを得ぬ...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...已(や)むなく吉川さんとの関係を白状してしまったそうですわ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...已(すで)に初編に載(のせ)たるも事の異(こと)なるは不舎(すてず)して之(これ)を録(ろく)す...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...すなわち「生滅を滅し已る」ということは...
高神覚昇 「般若心経講義」
......
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...本当に」と来た時から已(すで)に真赤な顔して居た辰爺さん――勘さんの弟――が怒鳴る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...講談としては已に鬼神(きじん)お松(まつ)其他(そのた)に多くの類例を挙げ得るであらう...
永井荷風 「虫干」
...お玉は已(や)むことを得ず...
中里介山 「大菩薩峠」
...第一時間(じかん)がないから已を得ない」と...
夏目漱石 「それから」
...役人を已めてから...
夏目漱石 「それから」
...けれども佐久間大尉のは已(やむ)を得ずして拙(まづ)く出来たのである...
夏目漱石 「艇長の遺書と中佐の詩」
...已看簷隙満蟾光...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「似僧頭已禿」と云ふを見てこれを知る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...周策は已(すで)に二十九歳...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それらが二に分れる已前に自らを戻すことである...
柳宗悦 「民藝四十年」
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