...意気堂々として已に平氏政府を呑めり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...窘窮の餘已むなく亦暴力を以て之に對抗するに至るの形迹があるのです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...已(や)むを得(え)ぬから借金(しやくきん)を續(つゞ)けて居(ゐ)ると云(い)ふ事態(じたい)であるからして...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...氏がそれより三年前に已に之を試みたことは十分注目に價すると思ふ...
井上哲次郎 「「西周哲學著作集」序」
...此必笑テ頷ンレ之而已...
京山人百樹、京水百鶴 「北越雪譜」
...不得已(やむをえず)この旨を神さんに届け出ると可愛想にペンは大変御小言を頂戴した...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...僕ヲ破滅ニ追イ込ムマデモ満足ヲ求メテ已(や)マナイデアロウ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...限あるの能力また已(やむ)を得ざるなり...
津田左右吉 「史論の流行」
...この時において彼豈(あ)に徒爾(とじ)にして已(や)まんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...已(すで)に去りて浩蕩(こうとう)の濤に擒(とりこ)にせられ水烟渺漫(びょうまん)の裡(うち)に在り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...超越とはそれとの対立の否定でなくして何であるか(私は已に概念ということに就いてもこの論法を用いた...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...而もこの対立を認めない処の従ってそれだけ直接であり現象的である処の他の――存在論的な――立場(それをしも立場と呼ぶならば)が已に掲げられているからである...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...已(や)むなくんば...
夏目漱石 「それから」
...第一時間がないから已を得ない」と...
夏目漱石 「それから」
...已(やむ)を得ないから...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...お政も苦笑いをした而已(のみ)でこれも黙然(だんまり)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...文三はグッとお勢の顔を疾視付(にらみつ)けている而已(のみ)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...春秋已届五旬齢...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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