...大根を三本食ってしまうと彼は已(すで)に城内行(ゆき)を決行した...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...已(や)むなく鳩便(はとびん)を以て報告す”潜水飛行艦隊!ラック大将以下は...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...では已(や)むを得ん...
海野十三 「流線間諜」
...後頭部をしたたか打った彼は已に息を引き取っておりました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...已に手後れであつて容易に回復の見込みは立たぬ...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...又扈従の上達部坊門亜相已下参向せらる可しと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...已むを得ず手探りで這入って行った位であった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...已むを得ざることを觀ずるといふ點に於ては同一であるけれども...
朝永三十郎 「學究漫録」
...久米、菅諸氏の手に成れりと見ゆる國史眼の若き、吉田氏の日本地名辭書の若き、常用の典據とせらるべき性質の書にすら、已に此説を載せ、久米氏の如きは邪馬臺の考證時代は既に通過したりといふに至れり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...途中で返事を已めて仕舞ふ事がある...
夏目漱石 「それから」
...「明日も御已(おや)めだ」と答えて...
夏目漱石 「それから」
...宗助(そうすけ)は苦笑(くせう)して已(や)めた...
夏目漱石 「門」
...カ行四段動詞の已然形と命令形は...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...これは已むを得ない話だ――いわばそれが県庁のある市の特色で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...已是離郷廿日来...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...優游已到毛斑...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...無名の書牘(しよどく)はわたくしを詰責して已まなかつたのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一人も朗読の機会を得ずして已(や)む...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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