...その新蔵(しんぞう)と云う若主人が(ほかに差障りがあるといけませんから...
芥川龍之介 「妖婆」
...――此處に作者その人に差障りを及ぼさない範圍に於て一二の例を擧げて見るならば...
石川啄木 「歌のいろ/\」
...あるいは御差障りがあるかも知れませんが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...此方の独断できめてしまって又差障りがあってもならないし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...天気がいいと思うときっと何かしら差障りがあって...
寺田寅彦 「箱根熱海バス紀行」
...別に差障りはないんですよ」と...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...もし兼子に子が出来ても女の子であるから少しも差障りはない...
豊島与志雄 「子を奪う」
...もしも差障りがないならば...
豊島与志雄 「自由人」
...別に差障りはなかろうと...
豊島与志雄 「同胞」
...べつだん差障りはないのだし...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにどうも差障りがありそうだから...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...「話は少し差障りがありますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼は翌日になって何一つ差障りの起きないように...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もしお身體にお差障りないやうでしたら當分こちらへ來て見ませんか...
堀辰雄 「恢復期」
...弾奏を止めても何の差障りもなかつたので...
牧野信一 「サクラの花びら」
...差障りが出来たらしい...
柳田国男 「故郷七十年」
...頼むにも色いろ差障りがあったから...
山本周五郎 「日本婦道記」
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