...山根の潮の差引きに...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...これらを差引きして考えると...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...差引き大した損をしていないのだと思っているようにも思われた...
海野十三 「すり替え怪画」
...かれこれ損害の分を差引き...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...犯罪と差引き勘定をすることで...
徳田秋声 「縮図」
...給料からの源泉課税差引きを免除された...
豊島与志雄 「失われた半身」
...差引き埋合せがついたとする...
中里介山 「大菩薩峠」
...差引きで出した量は何を測ったかわからなくなってしまう...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...その差引きから水滴の目方を出すようなことをするわけである...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...苦楽の損得を差引きして...
萩原朔太郎 「名前の話」
...これで平田を口説いたのと差引きにしてやろう」「まだあんなことを」「おッと危(あぶ)ない...
広津柳浪 「今戸心中」
...しかるに出入(しゅつにゅう)差引きして余りあるははなはだ怪しむべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ときどき自分の胸中に差引きの勘定を立つることなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...出入(しゅつにゅう)差引きして幾百幾千円の不足する者あらん...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...差引き勘定をしたならば...
本庄陸男 「石狩川」
...」「それ位ひならば、せめて毎朝、此方のだけは一度宛(づゝ)時間を合せて置けば好いのに!」「あたしには二日目には何れ位ひ、三日目には何うといふ風に勘定すると直ぐに時間が解るのよ、差引きでさ、感心なことには何方の時計も進み方と遅れ方がそれは/\正確なのよ...
牧野信一 「村のストア派」
...仰云っていたのを差引き...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それとこれとの差引き勘定の空間で...
吉川英治 「私本太平記」
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