...頤(おとがい)深く差入れた...
泉鏡花 「婦系図」
...日本同様監獄の前に差入物屋があって...
内田魯庵 「最後の大杉」
...当てがいの食物が足りなくても不味(まず)くても差入物屋から取りさえすれば相当な贅沢(ぜいたく)が出来ます...
内田魯庵 「最後の大杉」
...それから左手をしたから少女の胸に差入れて...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...高瀬仁之助という人を知っているか」「存じません」「知らぬ人が差入れをするはずがあるか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...監獄へゆく者があると家の者の入費が大変だ、やれ差入れだ、また弁護士などという者も頼まなければならぬ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いつか常太郎君から差入れがあったが...
大杉栄 「獄中消息」
...次の書籍差入れを乞う...
大杉栄 「獄中消息」
...きのうからようやく昼飯の差入れがはいらなくなった...
大杉栄 「獄中消息」
...それから死骸の頭の後の棺の角々に差入られた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...盛りわけた青いべつとりした餌を一つ/\の籠に差入れてゐた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...かつての松枝は完全に差入女房であった...
戸田豊子 「鋳物工場」
...貴方にはまだ定期的に差入をしてくれる肉親がいるし...
戸田豊子 「鋳物工場」
...尤も辨當と酒はあつしにも差入れをしてくれるが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無言で何年も何年も差入れその他の世話をして来た一人の女性を知っている...
宮本百合子 「行為の価値」
...以上のほか手帳から注文の書きぬき『岩波六法全書』(差入ズミ)牧野『日本刑法』上下(差入ズミ)『監獄法概論』(差入ズミ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(自注14]思いがけない程昔のこと――一九三五年五月から一九三六年春にかけて百合子が市ヶ谷にいた間の顕治に対する差入状態...
宮本百合子 「獄中への手紙」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??