...差入れの費用のために大かたは質札に換へられてあつたほどで...
石川三四郎 「浪」
...衣類其他は他より差入はなきも別に不自由を嘆ずる模樣なし...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...或友人と一緒に差入れに行つたときに矢張り其処の係りの巡査から同じ事を尋ねられた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...もし差入れが出来なくても...
梅崎春生 「黄色い日日」
...腹をこわしているので朝と昼とはうどんを差入れてくれるように頼んでもらった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...山口に至急本を差入れてくれ...
大杉栄 「獄中消息」
...差入れ其他萬事上役に任してあるので唯時々の手紙を見て僅に安否を知る位に止まつてゐた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...春三郎は其間に事務室や醫局に往來して入院證を差入れたり醫者に病症の見込などを聞いた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...それから死骸の頭の後の棺の角々に差入られた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...松枝は刑務所への差入れ...
戸田豊子 「鋳物工場」
...外の男は窓口から手を差入れ...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...その中へ手を差入れて...
中里介山 「大菩薩峠」
...六畳の部屋へ顔を差入れて...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...自らこれを差入れることとした...
穂積陳重 「法窓夜話」
...かえる)*『科学的精神と数学』(林町へ)*『生活の探求』国勢図会―地図┐ロシア語の本 ┘差入すみ本庄『日本社会経済史』 ┐土屋『近世日本農村経済史論』┘注文...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...以上のほか手帳から注文の書きぬき『岩波六法全書』(差入ズミ)牧野『日本刑法』上下(差入ズミ)『監獄法概論』(差入ズミ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……お次さん」差入れ茶屋は...
吉川英治 「大岡越前」
...康(こう)の親切や差入れ物も...
吉川英治 「新・水滸伝」
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