...差入れや、其他の細々した事に就いて、一々彼女に聞き糺(ただ)した...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...ブリキの貯金箱の差入口を連想させる...
梅崎春生 「庭の眺め」
...差入れたものであった...
海野十三 「地獄の使者」
...誰かが黙って差入れて行ったものに相違ない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...唖のおとしさんが窓から御飯を差入れる時には...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...在監者一同へ差入れをする費用に当てた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...差入れのできないことを言ってやってくれ...
大杉栄 「獄中消息」
...差入れを乞う...
大杉栄 「獄中消息」
...差入れのものは来た...
大杉栄 「獄中消息」
...春三郎は其間に事務室や醫局に往來して入院證を差入れたり醫者に病症の見込などを聞いた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...盛りわけた青いべつとりした餌を一つ/\の籠に差入れてゐた...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...酒などの豪勢な差入れがあった...
火野葦平 「花と龍」
...百合子が公判までの三ヵ月ばかり顕治に差入れに行っても面会せず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...信太さんには誰一人差入れをしてやる人も弁護士を頼んでやる人も居ないのです...
三好十郎 「おスミの持参金」
...どこから乗っておいでになったか」「差入れ茶屋の石焼豆腐で一酌(しゃく)かたむけ...
吉川英治 「大岡越前」
...差入物をして来る」彼女は...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...康(こう)の親切や差入れ物も...
吉川英治 「新・水滸伝」
...河を前に代書屋や差入れ屋が軒を並べていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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