...衣類其他は他より差入はなきも別に不自由を嘆ずる模樣なし...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...頤(おとがい)深く差入れた...
泉鏡花 「婦系図」
...獄中の同志に書物を差入れるということは...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...ペンとインクとノートとは特別に差入れを許された...
大杉栄 「獄中記」
...来週から先日差入れの本にとりかかる...
大杉栄 「獄中消息」
...きのうからようやく昼飯の差入れがはいらなくなった...
大杉栄 「獄中消息」
...誰が差入れてくれるのだか知らないけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...嬉敷(うれしい)に附我身のかひ無(なさ)は堪兼(たえかね)て夜着に顏差入て忍なき...
長谷川時雨 「うづみ火」
...酒などの豪勢な差入れがあった...
火野葦平 「花と龍」
...ソレから糺問所(きゅうもんじょ)の様子も分(わか)り差入物(さしいれもの)などして居る中に...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...』そこで開いてゐた窓の中へ手を差入れて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...無言で何年も何年も差入れその他の世話をして来た一人の女性を知っている...
宮本百合子 「行為の価値」
...又差入れについて云っていらっしゃること...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私の勉強について差入れがその差しつかえとなるようなことを...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(差入島田の要点等)いまうちには信州の方の知人へ稲ちゃんが世話をたのんで呉れ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...信太さんには誰一人差入れをしてやる人も弁護士を頼んでやる人も居ないのです...
三好十郎 「おスミの持参金」
...奉行所の前の石豆腐(いしどうふ)(差入(さしい)れ茶屋)で軽い旅支度(たく)をすると共に...
吉川英治 「江戸三国志」
...「これや、差入れ物だぜ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
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