...それを福田氏に托して差入れてくれました...
石川三四郎 「浪」
...日本同様監獄の前に差入物屋があって...
内田魯庵 「最後の大杉」
...もし差入れが出来なくても...
梅崎春生 「黄色い日日」
...慰問品を差入れて呉れたりした...
梅崎春生 「狂い凧」
...誰かが黙って差入れて行ったものに相違ない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...僕への書物の差入れは...
大杉栄 「獄中消息」
...差入弁当となると...
大杉栄 「獄中消息」
...ただ差入れをする位のことだけしかできないし...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...何やら紙片(かみきれ)を窓に差入れて行った者がある...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...誰が差入れてくれるのだか知らないけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことに最後に握飯(むすび)を差入れろということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...左の手を隠袋(かくし)へ差入れ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...佐太郎は、火鉢へ炭をついでいるところであったが、入ってゆくサエを見ると、直ぐ、癖で激しく瞬きをしながら、胸を張った坐りようで、「どうしたかね、差入れ、受けつけた?」ときいた...
「鏡餅」
...◎差入れのこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(自注14]思いがけない程昔のこと――一九三五年五月から一九三六年春にかけて百合子が市ヶ谷にいた間の顕治に対する差入状態...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その組入れ方は必ずしも本文に該当する個所に差入れたのではありません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...嘆願書やら差入れ物やら...
吉川英治 「新・水滸伝」
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