...空のお月様を指差す子供と相通うところあり...
太宰治 「花吹雪」
...何も忘れて将棋を差すんだね...
外村繁 「将棋の話」
...刀を差すようなふうに腰のところへあてがい...
中里介山 「大菩薩峠」
...その愛情に水を差すようなものだし...
中里介山 「大菩薩峠」
...不断なら月の差すべき夜(よ)と見えて...
夏目漱石 「三山居士」
...目差す娘が白日の下に現れたのを見付けたのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ぶつさき羽織は武人の著た羽織で刀を差す為に背中から下が裂けてゐるあれである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その鐘といふのは一体何なの?」「あそこに見えるでせう――」と妹が指差す方を見ると...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...空はたゞ一面に涯しもなく青白く明るみ渡つてゐるだけで月のありかを指差すことは出来なかつた...
牧野信一 「酒盗人」
...哲學は普遍的なものを目差すのであるが...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...發展が絶えず自己完了的全體を目差すことによつて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...まぼしい光りの差す様な顔...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...夫の書斎から差すほのかな灯かげの闇で...
宮本百合子 「餌」
...仙太黙ってグッと飲み長五に差す)すまねえ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...どうしたのか余り話したがらず)……ああ閂を差すのが未だだった(と戸の方へ行く)声 (それと同時に戸の外――奥――で)今晩...
三好十郎 「斬られの仙太」
...滝をあがったのはいつもより早かったでしょう、着物を着、袴をはき、両刀を差すと、急に胸騒ぎがするように感じました...
山本周五郎 「失蝶記」
...」長羅は彼の指差す方を振り向いた...
横光利一 「日輪」
...」塩野の指差す沖を見ると...
横光利一 「旅愁」
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