...すなわちここで落命すればそれでも一向差し支えはなかったし...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...足を捻挫して歩行には差し支えなかったが...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...少しお差し支えがありまして」「特別の用事があって...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...今までのことを打ち明けても差し支えはあるまい...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...明日の欧米都市の運命を示唆するものと云って差し支えないと思う...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...どこだって「殖える」分には差し支えがなかったが...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...いてくだすって差し支えありません...
久生十蘭 「キャラコさん」
...「ではいっそ東京へ行きましょうか?」「貴方さへお差し支えなければ...
平林初之輔 「謎の女」
...国際問題などがあることはいっこう差し支えないが...
平林初之輔 「私の要求する探偵小説」
...あべこべにこっちの懐中(ふところ)からいくらか出してバラまいてやったとて毫末(ごうまつ)も差し支えないというような嬉しい気ッ風が骨身にまで侵み込んでしまっている次郎吉のようなものにとって...
正岡容 「小説 圓朝」
...しかもこれらはすべて日本固有に発達したものと見て差し支えないようである...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...この結果になることは和算時代においてその徴候が現われていたといっても差し支えなかろうと思われる...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...鼻は本来自動的には極めて単純な表現力しか持たない……本来無表情と見られても差し支えない事を鼻自身も直(ただち)に肯定するに吝(やぶさか)なるものでないと信じられるのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...即ち鼻はその持ち主の運命を支配していると云っても差し支えないのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...殆ど十中九人はそうだと云っても差し支えはあるまいと思う...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...他の音曲では浮いた声があっても差し支えありませぬが...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...文学者が泊るのは差し支えない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...だからこの話が前年の十一月ごろに始まったと考えても差し支えはあるまい...
和辻哲郎 「初めて西田幾多郎の名を聞いたころ」
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