...潮の差し引きがあった...
犬田卯 「競馬」
...但し郊外で電車賃十五銭以上の所は十四銭を差し引き...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...必ず若干差し引かれる規定ではあるけれど...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...一を加えるところもなければ一を差し引くところもないまでに...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...西洋洗濯代等の諸雑費を差し引き...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...差し引きしてつりをとったのである...
壺井栄 「二十四の瞳」
...時々差し引きのある熱も退(ひ)かなかった...
徳田秋声 「足迹」
...普遍者はそれ自身が個別化――之に加え又は之から差し引く――されることによって特殊者乃至個別者となる...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...かく差し引をなす時には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もしその差し引が負(マイナス)になれば...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...そうするとこっちでその帳面を見て勘定日に差し引いて給金を渡すようにする...
夏目漱石 「坑夫」
...汽車と汽船の切符代と雑費を差し引いて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...すべてを差し引いて手元に残った有金は...
夏目漱石 「門」
...毎日その差し引きに苦しんだ...
夏目漱石 「門」
...決して差し引き帳消してふ事がないと主張するものと判る...
南方熊楠 「十二支考」
...汽車賃から差し引いた一円の残り金を紙に包んで枕の下に押し込んでやって...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...自分の生活費を差し引いた残りの金の...
三好十郎 「俳優への手紙」
...女の云う逃走用の時間の八分間を前の二十分の余裕から差し引けば...
夢野久作 「暗黒公使」
便利!手書き漢字入力検索