...すぐ岡の差し入れ口だと邪推して取った...
有島武郎 「或る女」
...何やらかやら差し入れしに...
太宰治 「人間失格」
...いずれも私の頼みを容れて看守長のドン・カルロスがそうっと差し入れてくれたものであるが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...お前の髪の渦巻の中にしじゅう手を差し入れていた...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...それをオリヴィエの扉(とびら)の下から差し入れた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...議論に差し入れてくるものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...僅かな埋め火の炬燵に足を差し入れたまま檜山は黙っていました...
豊島与志雄 「高尾ざんげ」
...だれかが鉄の門から腕を差し入れてしたことである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...擂鉢の中へ差し入れてみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その両脇に手を差し入れて...
野村胡堂 「十字架観音」
...食事を差し入れに行った使丁が発見したときには...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...楽屋へ今井氏より白米の炊いたの差し入れあり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...本のこと、差し入れのこと、皆お目にかかって申します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこへ手紙を差し入れた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...忘れ難い一図が差し入れてある...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...これも丈(たけ)の高き男一人近よりて懐中に手を差し入れ...
柳田国男 「遠野物語」
...この紙と鉛筆とを差し入れてくれた官選の弁護士君へ...
夢野久作 「冗談に殺す」
...夜になると二基(き)の燭台まで差し入れられた...
吉川英治 「私本太平記」
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