...彼等は川俣の船橋へと差しかかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一つ差し上げる事にしている...
太宰治 「作家の手帖」
...全部、差し上げろ...
太宰治 「津軽」
...貴方の眼を開いて差し上げて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...自分の杯を取ろうと差し伸べる手に眼をくれさえしないくらいで...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...「悔恨の涙」だのを差し向けてくると見えるわい...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...相手はその手を差し出したまま...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...手を差し出さずにいられますか...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...面白次第もなく差し俯向きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「私達一緒に差し向かいで夕食をいただきましょう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...嵯峨たる老松は水の上に腕を差し伸し...
久生十蘭 「魔都」
...いまその生墻に差しかかったばかりのレエノルズ博士の姿を認めた...
堀辰雄 「美しい村」
...某(それがし)実に盗まざれど王と后と某のほか宮に入る者なきに盗まぬといったところで拷問は差し当り免れぬ...
南方熊楠 「十二支考」
...また尾けしてゐても一向差し支へのあるものではないと思つてゐるのだ...
室生犀星 「帆の世界」
...左の拳を高く差し上げながら――「皆の者...
夢野久作 「白髪小僧」
...それからまた、かなりな時間をおいてから、もう何とかなったじぶんと、抜き足差し足、上がって来てみた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...伊おが差しているその薪ざッぽうを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――差しずめ、一刻も早く、手配をするのが肝要じゃ...
吉川英治 「夕顔の門」
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