...艶(えん)は巫山(ふざん)の雨意よりも濃に...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...輕い戲れるやうな好意を感じながら二人の巫山戲るのを見てゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...よく云つたものだなあ」などと囁いて巫山戲ながら...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...縺(もつ)れるように巫山戯(ふざけ)て歩いて居ました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...巫山(ふざん)を除却(じょきゃく)してこれ雲ならず」公子は孔生の心のあるところを了解して言った...
田中貢太郎 「嬌娜」
...悪巫山戯(わるふざけ)を監視するような好ましからぬ外国人の態度を多く持っていた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...それでいゝ年をして自分の息子の樣なねえ床屋の職人と巫山戲てからつきり値はねえんですよ...
長塚節 「おふさ」
...こういう巫山戯(ふざけ)た空虚(からっぽ)うな彼の態度は...
夏目漱石 「明暗」
...綱吉がお常に巫山戯るのを見たことも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まずざっとこんなもんで」「巫山戯(ふざけ)るなよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...絶えず巫山戯ながら男達の口真似をしてゐる...
原民喜 「白い呼吸」
...「お巫山戯(ふざけ)でない」ト云う声が忽然(こつぜん)背後(うしろ)に聞えたのでお勢が喫驚(びっくり)して振返ッて視ると...
二葉亭四迷 「浮雲」
...巫山戯(ふざけ)て巫山戯て...
二葉亭四迷 「浮雲」
...巫山戯る騷しい叫び聲などがした...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...私が巫山戯(ふざけ)てかけかけと彼女を呼んでいたが...
室生犀星 「懸巣」
...T「自分で落しときァがって巫山戯るねえ!」と叱り飛ばす...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...おれが起きているのを承知で巫山戯(ふざけ)て見せた...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...転じて巫山巫峡(ふざんふきょう)を越え...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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