...捕虜中に在つても彼は元氣よく歌つたり巫山戲たりしてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...経文(おきやう)の真似をしながら巫山戯(ふざけ)て踊り過ぎるところで...
石川啄木 「鳥影」
...と巫山戯(ふざけ)たように言い出す...
岩本素白 「こがらし」
...縺(もつれ)れるように巫山戯(ふざけ)ながら...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...縺(もつ)れるように巫山戯(ふざけ)て歩いて居ました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...巫山戯(ふざけ)たことを云やがると思った...
田中貢太郎 「女の首」
...それでいゝ年をして自分の息子の樣なねえ床屋の職人と巫山戲てからつきり値はねえんですよ...
長塚節 「おふさ」
...「巫山戯(ふざけ)たことをしあがる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し巫山戯(ふざけ)過ぎて居たよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの婆さんでも殺されると死ぬのかい」雪之助はまだ巫山戯(ふざけ)気分です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...巫山の雲雨莫々と濃かなるところへ...
久生十蘭 「魔都」
...誰か若い衆が巫山戯けて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...なんといふ巫山戯た真似をする親爺だらう! まつたく呆れたもんだ! なるほど...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...今夜だけは大眼に看て置くなんぞッて云うもんだから好気(いいき)になって尚お巫山戯て……オホホホ」ト思出し笑をして...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ちょいと巫山戯(ふざけ)て...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...あたくしの可愛いヒヨッコですのよ」車の中でも女史は弟子たちと巫山戯あった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...転じて巫山巫峡(ふざんふきょう)を越え...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...センセーショナルな巫山戯た扱いを不愉快にも助長するような性質を持っていたからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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