...俺の云ひ樣が巫山戲てゐると云ふ人があるならば夫は巫山戲なければこんなことは云へないからだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...巫山戯(ふざけ)たその光景を見せたそうで...
泉鏡花 「怨霊借用」
...ついに酌婦を招いて悪巫山戯(わるふざけ)をする...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...悪巫山戯(わるふざけ)を監視するような好ましからぬ外国人の態度を多く持っていた...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...これも真面目な勤勉な市民が羽目をはずして怠け巫山戯(ふざけ)る日であった...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...それでいゝ年をして自分の息子の樣なねえ床屋の職人と巫山戲てからつきり値はねえんですよ...
長塚節 「おふさ」
...こういう巫山戯(ふざけ)た空虚(からっぽ)うな彼の態度は...
夏目漱石 「明暗」
...巫山戯(ふざけ)たり...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「巫山戯(ふざけ)たことをしあがる...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...左孝の惡巫山戯(わるふざけ)を逃避して廊下で凉んでゐたお駒も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...巫山戯(ふざけ)た事を言やがると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先づざつと斯んなもんで」「巫山戯(ふざけ)るなよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悪巫山戯に至つては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...今夜だけは大眼に看て置くなんぞッて云うもんだから好気(いいき)になって尚お巫山戯て……オホホホ」ト思出し笑をして...
二葉亭四迷 「浮雲」
...こうして巫山戯(ふざけ)ながら一緒に帰る...
二葉亭四迷 「平凡」
...極彩色の雲雨巫山の写し絵を見せたものだという...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...急に元気づいて前足を折って巫山戯(ふざけ)るようにして高く高く吠えた...
室生犀星 「幼年時代」
...転じて巫山巫峡(ふざんふきょう)を越え...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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