...僕にはどちらにも左袒(さたん)出来ない...
芥川龍之介 「東西問答」
...外国人はおのおのその認(みと)むるところの政府に左袒(さたん)して干渉(かんしょう)の端(たん)を開くの恐(おそ)れありしといわんか...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...常識を踏み躙(にじ)つて了ふ人達には私は左袒(さたん)しない...
田山録弥 「エンジンの響」
...却って精神主義的存在論を不随意に或いは故意に所有し又は之に左袒することは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...政党の資本家的本質に左袒して...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...それは他ならぬ日本ファシズムにみずから左袒する者といわねばならぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...いやでも夫が文学主義に左袒しなければならない所以だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...無条件に天然色映画の左袒者になれると思う...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...安価なセンチメンタリズムに左袒してはいけない...
豊島与志雄 「霧の中」
...容易にわたくしの解説に左袒(さたん)するであろう...
永井荷風 「雪の日」
...ピアノ協奏曲五つの「ピアノ協奏曲」は無条件にビクターのシュナーベル演奏のものに左袒(さたん)する...
野村胡堂 「楽聖物語」
...しかも進んでブラームスのために左袒(さたん)するだろう...
野村胡堂 「楽聖物語」
...父母が其一方に左袒するに異ならず...
福沢諭吉 「帝室論」
...又今の政府の官吏に左袒するものに非ず...
福沢諭吉 「帝室論」
...雑報などにおいて各々その左袒(さたん)する説に応援し...
穂積陳重 「法窓夜話」
...此種の横暴には我輩大左袒大賛成である今に新円本出版の続出するのは何故か円本の全盛期は昨年の夏秋頃で...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...しかし後にはこれに左袒(さたん)するものも多くなって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...吾に左袒(さたん)する者は...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
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