...夢六の家は父の事業の失敗から左前となり...
心猿 「露伴忌」
...商売も左前になったり家中が陰気臭くなっておかしなことばかり続きますし...
橘外男 「蒲団」
...発作の性状は主として上胸部又は左前胸部の苦悶感で...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...衣服の左前なくらいはいいとしても...
寺田寅彦 「自画像」
...鏡が(平らであって塵がなければ)物をそのままに(左前になることは別として)写すという...
戸坂潤 「科学論」
...身代が左前になったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「成程ね」「それから三村屋は左前續きで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家業の左前になつたのはツイ五六年前から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから淺田屋はこの通り左前になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左前でも何んでも淺田屋の身上が轉げ込んで來たんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...左前でも何でも浅田屋の身上が転げ込んで来たんだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女の子なら人形遊びで馴(な)れてゐるからどんなにあわてても左前に着物を着せる筈はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...伊賀屋源六は芝口で代々の質屋だが、近頃いろいろの手違いで、恐しく左前だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四年此方左前になり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「いくらうちが左前になつたからつて...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...右前脚は誰、左前脚は誰、後脚は某々、尾は某、耳は某という風に一疋の馬を数人に売り、その人々その持ち分に応じてその馬の労力や売却の利を分ち享(う)けんと構え居る...
南方熊楠 「十二支考」
...私どもはしょうばいもずっと左前...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...今申しましたような身代の左前を取戻すために...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??