...左前上膊部(ひだりぜんじょうはくぶ)...
江戸川乱歩 「悪霊」
...左前の車に血痕、次の車にかすかな血痕をみとむ...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...衣服の左前なくらいはいいとしても...
寺田寅彦 「自画像」
...そのころにはその楼(うち)も大分左前になっていた...
徳田秋声 「足迹」
...鏡が(平らであって塵がなければ)物をそのままに(左前になることは別として)写すという...
戸坂潤 「科学論」
...「あいつはいつも、着物を一揃いほしがっていましたが、わたしも不如意で、商売は左前、税金はかさむ、着物どころの騒ぎですかい...
豊島与志雄 「庶民生活」
...それから左前面に...
中里介山 「大菩薩峠」
...「成程ね」「それから三村屋は左前續きで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「なるほどね」「それから三村屋は左前続きで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今から十年ほど前から左前になつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此洋品店の左前を物語つてゐた...
林芙美子 「朝夕」
...……よほど狼狽てたと見えて衣が左前……」「いや...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...だんだん左前(ひだりまえ)になって職人もひとり出...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...左前になりかかって家の中は火の車なんてえのは真赤な嘘...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...いい加減左前になり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しょうばいが左前で...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...今申しましたような身代の左前を取戻すために...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...女道楽で身代(しんだい)を左前にしたあげく...
夢野久作 「一足お先に」
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