...自分の目より離さんと工夫するのが人間の心である...
伊藤左千夫 「奈々子」
...よい感じを贈りたいと自ずといろいろ工夫するものです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...共にその無謀な青年はその女と共に極めて居心地のよいように何んとか工夫する...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...科学論は科学そのものとは往々にして独立な契機をみずから工夫することによって...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...根の値いを与える公式を使わずに一遍一遍因数分解を工夫する数学者は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...あとはまた何とか工夫するから……」「お待ちなさいませ」お松は自分の部屋へ取って返して...
中里介山 「大菩薩峠」
...料理法を少し工夫すると...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...活力節約の方から云えばできるだけ労働を少なくしてなるべくわずかな時間に多くの働きをしようしようと工夫する...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...その結果を実験して見たいなどととんでもない事を工夫するかも知れません...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...汽車電車は無論人力さえ工夫する手段を知らないで...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...挙がらないようにと工夫するんだから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...これは工夫するがものはない...
二葉亭四迷 「平凡」
...他人の意志とまつたく關係なく自分を獨立させる方法を工夫するやうな氣持は...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...もう天平時代の小説などを工夫するのは止めた方がいいような気がしてきた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...加工し工夫するなら生命は失せるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...自分を工夫するとはどうすることか...
横光利一 「夜の靴」
...男女の妙合そのまゝのすがたを以て即身成佛の修法を工夫するといふのだから...
吉川英治 「折々の記」
...あらゆる残虐な殺し方を工夫することによって...
和辻哲郎 「鎖国」
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