...自分の目より離さんと工夫するのが人間の心である...
伊藤左千夫 「奈々子」
...その前に坐っていろいろの姿を工夫するのです...
上村松園 「画室談義」
...智力によってその方法を工夫するように見えるものが多いから...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...もし器械を工夫する頭は劣っても指先の器用なほうがよいか...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...実にさまざまに工夫するのである...
太宰治 「服装に就いて」
...実験上のテクニックでも人の真似をするよりは何かしら一工夫するのが好きであった...
寺田寅彦 「工学博士末広恭二君」
...科学論は科学そのものとは往々にして独立な契機をみずから工夫することによって...
戸坂潤 「最近日本の科学論」
...あとは自分で工夫すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その結果を実験して見たいなどととんでもない事を工夫するかも知れません...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...コロンバスと云う名は日本語で何と云いますかと聞かれて三日三晩かかって答を工夫するくらいな男には...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...補助金がなくても儲(もう)かるように工夫するほかはない...
服部之総 「黒船前後」
...なるべくその裏へ/\と工夫する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もう天平時代の小説などを工夫するのは止めた方がいいような気がしてきた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...自分で自分の芸を工夫することがきるようになってきた...
正岡容 「寄席」
...こっちの方向で、さがす、工夫する、思案するという次第です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...濫(みだ)りに図柄を工夫することは許されていない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...自分だけ損をしないように工夫するのは不法というものじゃ...
横光利一 「夜の靴」
...あらゆる残虐な殺し方を工夫することによって...
和辻哲郎 「鎖国」
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