...後年私が段ボール機械を工夫するときの「ひな型」になったのである...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...この失敗を如何にして成功の道へ転換させようかと工夫するのである...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...すぐ賭を工夫するといった風な...
薄田泣菫 「初蛙」
...よい感じを贈りたいと自ずといろいろ工夫するものです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...実にさまざまに工夫するのである...
太宰治 「服装に就いて」
...どうしたら手段が正しく見えるだらうと工夫することであつて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...あとはまた何とか工夫するから……」「お待ちなさいませ」お松は自分の部屋へ取って返して...
中里介山 「大菩薩峠」
...活力節約の方から云えばできるだけ労働を少なくしてなるべくわずかな時間に多くの働きをしようしようと工夫する...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...お組――謎々の合圖を工夫する娘の魅力に引かされた八五郎の好奇心が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...補助金がなくても儲(もう)かるように工夫するほかはない...
服部之総 「黒船前後」
...なるべくその裏へ/\と工夫する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...自分で自分の芸を工夫することがきるようになってきた...
正岡容 「寄席」
...今に何とか工夫するわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...加工し工夫するなら生命は失せるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...浮模様を附ける場合もまたは膚(はだ)を工夫する場合も...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...濫(みだ)りに図柄を工夫することは許されていない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...男女の妙合そのまゝのすがたを以て即身成佛の修法を工夫するといふのだから...
吉川英治 「折々の記」
...参師問法するにも弁道工夫するにも現前せず」と考えるが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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