...巣くっているのだろうか...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...その連中の巣くっている家の近所の...
大杉栄 「日本脱出記」
...私自身の胸の奥に巣くっている反抗心そのものであるような気がしたので...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...私は自分の胸に巣くっている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...もしかこの男がすっぽんはそこらの木の枝に巣くっているものだと言ったら...
薄田泣菫 「初蛙」
...われわれが健康に生きているあいだにもわれわれの肉体に巣くっている蛆虫のように...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...わたしの家に巣くっている鼠は...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼の心のなかに巣くっている野性の鶴は...
太宰治 「猿面冠者」
...こうしたじめじめした池沼(ちしょう)のほとりの雰囲気はいつも自分の頭のどこかに幼い頃から巣くっている色々な御伽噺(おとぎばなし)中の妖精を思い出すようである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...少なくも自分の頭に巣くっている「丸善」という観念にはふさわしい...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...その下蔭には小鳥が巣くっている筈でした...
豊島与志雄 「白蛾」
...雀がたくさん巣くっている...
豊島与志雄 「小さき花にも」
...そこにありとあらゆる心配事が巣くっているように思われた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その付近に巣くっているごろつき投機師(やまし)どもをお得意にしているある香水商の眼にとまった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...何んとまあ物思い自身の巣くっているような栖(すみか)なのだろうかしら...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...鬼も悪魔も自分の裡に巣くっている...
三好十郎 「好日」
...小さな醜い根性が巣くっているのかと...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...とにかく心の中に奥深く巣くっているこの声が...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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