...……先日からいつも同宿するお遍路さん(同行といふべきだらうか)、逢ふたびに、口をひらけば、いくら貰つた、どこで御馳走になつた、何を食べた、いくら残つた、等々ばかりだ、あゝあゝお修行はしたくないものだ、いつとなくみんな乞食根性になつてしまふ!五月廿四日晴、行程わづかに一里、川棚温泉、桜屋(四〇・中)すつかり夏になつた、睡眠不足でも身心は十分だ、小串町行乞、泊つて食べて、そしてちよつぽり飲むだけはいたゞいた...
種田山頭火 「行乞記」
...――・墓まで蔓草の伸んできた□水にはさまれて青草・山畑かんらんやたらひろがる・松かげ松かぜ寝ころんだ・茅花穂に出てひかる・山ゆけば水の水すまし□・地べた歩きたがる子を歩かせる□さみしうて夜のハガキかく川棚温泉の缺点は...
種田山頭火 「行乞記」
...川棚といふところは水がよくない...
種田山頭火 「行乞記」
...みんなよく水瓜を食べる、殊に川棚水瓜だ、誰もが好いてゐる、しかし私の食指は動かない、それだけ私は不仕合せだ...
種田山頭火 「行乞記」
...八月八日 川棚温泉...
種田山頭火 「行乞記」
...川棚をひきあげるのだ...
種田山頭火 「行乞記」
...庵居の地は川棚に限らない...
種田山頭火 「行乞記」
...私は急に川棚を去つて当地へ来ました...
種田山頭火 「行乞記」
...庵居するには川棚と限りませんからね...
種田山頭火 「行乞記」
...・こばまれて去る石ころみちの暑いこと(川棚温泉留別二句の内)九月四日雨...
種田山頭火 「行乞記」
...川棚温泉で昨夏相識の坊さんに邂逅した...
種田山頭火 「行乞記」
...川棚温泉のKさんが訪ねてきた...
種田山頭火 「其中日記」
...私は川棚温泉で拒まれてよかつた...
種田山頭火 「其中日記」
...さらば川棚よ、たいへんお世話になった...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...私はその時はまだ川棚に執着していたので...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...私は長く川棚には落ちつけなかったろう(幸雄兄の温情にここで改めてお礼を申しあげる)...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...川棚には温泉はあるけれど...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...七月短歌會那須の野の萱原過ぎてたどりゆく山の檜の木に蝉のなくかも豆小豆しげる畑の桐の木に蜩なくもあした涼しみ露あまの川棚引きわたる眞下には糸瓜の尻に露したゞるも芋の葉ゆこぼれて落つる白露のころゝころゝにのなく青壺集わすれ草といふ草の根を正岡先生のもとへ贈るとてよみける歌并短歌久方の雨のさみだれ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
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吸わせる やはり野に置け蓮華草 上流階級
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