...川べりの方の家並(やな)みが欠(か)けて片側町(かたがわまち)になっているけれど...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...晩夏でむし暑い日の江戸川べりの川甚の薄暗い部屋の景色が浮んで来る...
林芙美子 「晩菊」
...十一時に迎へが来て、多摩川べりの、よみうり遊園へ行く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...アイダは川べりの家でどうすべきか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...利根川べりの息栖とか小見川とかの名も蘆花を通して記憶していて...
三木清 「読書遍歴」
...仙太 え! じゃあんた様が甚伍左の親方様で!段六 利根川べりの甚伍左様でがんすか! あの名高え!甚伍 知っていなさるか? こいつは恥ずかしいな...
三好十郎 「斬られの仙太」
......
三好達治 「一點鐘」
...買手のない川べりぢやないか...
室生犀星 「命」
...門前の川べりへ出て見ても...
室生犀星 「故郷を辞す」
...すては谷川べりに出て...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...広大な石垣をめぐらした川べりにあった...
室生犀星 「津の国人」
...筒井は津の川べりの渡舟を待つあいだにちらりと偸(ぬす)み見た男の顔の...
室生犀星 「津の国人」
...」男はそういうと川べりの石垣の上へ荷を下ろして...
室生犀星 「不思議な魚」
...川べりの前栽(せんざい)に植え込のある...
室生犀星 「幼年時代」
...利根川べりの秋の寂しい景色を描いた抒情詩で...
柳田国男 「故郷七十年」
...市川べりの駒ヶ岩の頭がほんの少ししか見えなくなっている...
柳田国男 「故郷七十年」
...これから――そうよなあ――まあこの川べりに添うて...
吉川英治 「上杉謙信」
...部屋はちやうど摺上(すりがみ)川の川べりで深い斷崖のガケぷちになつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
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