...猶巍々(ぎゞ)として雲を凌(しの)げり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...巍然(ぎぜん)として聳(そび)えていた...
池谷信三郎 「橋」
...巍然(ぎぜん)たる大会堂を...
石川啄木 「赤痢」
...數知れぬ窓のある巍然たる大殿堂が鮮かに浮んで來た...
石川啄木 「赤痢」
...東南は連山(れんざん)巍々(ぎゝ)として越中上信奥羽の五か国に跨(またが)り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...その巍々(ぎぎ)たる政事軍務等のごときはもちろん...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...二大鉄艦巍然(ぎぜん)山のごとくわれに向かいつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...巍然一頭地を出だす所以のものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...女役者として巍然(ぎぜん)と男優をも撞着(どうちゃく)せしめた技量をもって...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...たといその楼閣は巍々(ぎぎ)たるも...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...まだ今のような巍々(ぎぎ)たる土塀で囲ってはなかった...
森鴎外 「雁」
...昔し蕃山熊沢氏は曰(い)へり堂宇(だうう)伽藍(がらん)の巍々(ぎゝ)たる今日は即ち是れ仏教衰微の時代也と...
山路愛山 「英雄論」
...巍然たる城塞の観を成してゐる...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...巴蜀へ通ずる三道も嶮峻巍峨(けんしゅんぎが)たる谷あいに...
吉川英治 「三国志」
...人を慴伏(しょうふく)させる姿をそれは巍然(ぎぜん)と備えているのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこには墨のような宇宙にもなお巍然(ぎぜん)たる大天守があった...
吉川英治 「新書太閤記」
...かなくそ山です」つき当りの巍峨(ぎが)たる一峰を指して...
吉川英治 「新書太閤記」
...さらに巍々(ぎぎ)たる層々の五重が設計されてあり...
吉川英治 「新書太閤記」
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