...唯魯の霊光の巍然として独り存するのみならずと...
芥川龍之介 「僻見」
...數知れぬ窓のある巍然たる大殿堂が鮮かに浮んで來た...
石川啄木 「赤痢」
...小池の姿が雪の上に巍然(ぎぜん)と聳えている...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...巍然(ぎぜん)として鬱たり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...前には僧侶の趺坐(ふざ)したやうな山が藍(あゐ)を溶(とか)したやうな空に巍然(ぎぜん)として聳(そび)えて居て...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...これがために国家の勢力なるものは一国の才知と富栄とおよびその道を得たるの製造等の基礎によりて巍立(ぎりつ)せざるべからざらしめたり」と...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...宮殿・楼閣・城砦(じょうさい)・公堂・会館の巍々(ぎぎ)たるも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...巍然一頭地を出だす所以のものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...秀(ひい)でては不二(ふじ)の岳(たけ)となり巍々(ぎぎ)千秋に聳(そび)え注(そそ)いでは大瀛(たいえい)の水となり洋々八州をめぐる……案(つくえ)によって微吟し...
中里介山 「大菩薩峠」
...憤慨するものもあったほど巍然(ぎぜん)とした...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...巌壁(がんぺき)のように巍然(ぎぜん)と聳(そび)えたっていて...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...当時の慷慨家をして「彼巍然(ぎぜん)たるニコライ会堂」あるいは「東京市中を睥睨(へいげい)する希臘(ギリシャ)教会堂」と慷慨せしめたる...
正岡子規 「四百年後の東京」
...巍々聳千秋...
三好十郎 「斬られの仙太」
...右の方に巍然たるものは法満山(はふまんざん)なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...巍然(ぎぜん)として聳(そび)えた山がありましょう...
吉川英治 「三国志」
...そのさかいに巍然(ぎぜん)とそびえているのは...
吉川英治 「神州天馬侠」
...さらに巍々(ぎぎ)たる層々の五重が設計されてあり...
吉川英治 「新書太閤記」
...抑(そも/\)燧山は岩代国に属(ぞく)し巍峩(ぎが)として天に秀(ひい)で...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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