...巌角(いわかど)を伝(つた)ってすーッと上方(うえ)に消(き)え去(さ)りました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...檀那……」爺さんは窓から巌丈な身体(からだ)を乗り出すやうにして言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...右の巌(いわお)を貫かんとつとめ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...詩人梁川星巌の不忍池畔に居ったのは天保十年の夏より冬に至る間のことで画家酒巻立兆なるものの家に寓していたのである...
永井荷風 「上野」
...塩釜方面と瑞巌寺(ずいがんじ)の主なる面々が...
中里介山 「大菩薩峠」
...鈴木の義兄にあたる巌谷氏の恩顧だつた...
牧野信一 「交遊記」
...サイパンの店の一隅に巌丈な錠前をとりつけた銭箱を備へて...
牧野信一 「酒盗人」
...寒巌処々猶冰雪...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...松にも巌にも縁のない風景であったが...
柳田国男 「雪国の春」
...神保町の巌松堂のなかに...
山之口貘 「装幀の悩み」
...まったく見る影もない枯巌枯骨(こがんここつ)の姿である...
吉川英治 「剣難女難」
...五輪書と霊巌洞寛永二十年の晩秋...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...巌流島へ行って見て来たが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...それを流名とすれば――巌流――このほうがいかにもふさわしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
...巌流とは――岩国川のその由縁(ゆかり)から名づけたか」「御賢察のとおりです」「一見したいな」忠利は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...二祖の工夫とを合一して成った――巌流とよぶ一派の剣法は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...遠く小さく――海の青に溶けてゆく小舟を――いや巌流の姿を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――すでに相手方の佐々木巌流どのにも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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