...暗黒な大巌石がいくつとなく聳立(しょうりつ)せるような...
伊藤左千夫 「白菊」
...巌本撫象が二葉亭は哲学者であるといったのを奇異な感じを以て聞いていたが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...曰く、古老伝曰、此山麓乗馬里有二老翁一、愛レ鷹、嬢飼レ犬、後作レ箕為レ業竹節間得二少女一、容貌端厳、光明烈耀、爰桓武天皇御宇、延暦之此、諸国下二宣旨一、被レ撰二美女一、坂上田村麿為二東国勅使一、富士裾老翁宅宿、終夜不レ絶二火光一、問二子細一、是義女光明也云、田村麿即上洛奏レ之、於レ是少女登二般若山一、入二巌崛一畢、帝幸二老翁宅一、翁奏二由緒一、帝悲泣、脱二帝玉冠一、留レ此処一登二頂上一、臨二金崛一、少女出向微笑曰願帝留二此、帝即入レ崛訖、玉冠成レ石在二于今一、彼翁者愛鷹明神也、嬢飼犬明神也巳上、今考レ之、云二当山縁起之一上者、仰雖レ可レ信二用之一、時代甚不レ審也、疑若天智天皇歟、彼帝近江宮にて崩玉うといえ共実は不レ然、白地に御馬に召て出まして、隠玉所をしらず...
高木敏雄 「比較神話学」
...巌壁の聳(そび)えたったような道士姿であった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...かくの如きことはひとり金剛巌氏の場合のみではない...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
......
種田山頭火 「旅日記」
...描くかわりに巌壁を磨いたことは...
中井正一 「うつす」
...樹根怒張して巌石の状(さま)をなせり...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...瑞巌寺は、寺ではなくして城だ――表は寺の構えにしてあるが、これを建てた最初の政宗の規模は城である...
中里介山 「大菩薩峠」
...いったん瑞巌寺の外へ出てしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...「巌夫(いわお)、巌夫...
長谷川時雨 「古屋島七兵衛」
...これは当寺から西の方の寒巌と申す石窟に住んでおりますものでございます...
森鴎外 「寒山拾得」
...巌谷小波(いわやさざなみ)君のお伽話(とぎばなし)もない時代に生れたので...
森鴎外 「サフラン」
...狭い巌石の下の道を走り抜ける...
森鴎外 「山椒大夫」
...巌流島全体の面積一反(たん)六畝(せ)十六歩(ぶ)とあるから...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...武蔵と巌流の試合が喧伝(けんでん)されてから後のもので...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...その、小癪(こしゃく)な不敵さに、「何!」巌流が、思わず、大人げもない声を釣り出されて、何か、次のことばでも吐こうとしたらしく見えたせつな、「覚えているかっ!」と、手に捧げていた盆を――それに乗せてある茶碗も熱湯も共に――がらっと、巌流の顔を目がけて抛(ほう)りつけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...試合の時刻、辰の上刻までに、相手方の巌流は、藩公のお船をいただいて、船島へ渡ることになっている...
吉川英治 「宮本武蔵」
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