...親指の股に仕事疣(いぼ)のはいった巌丈な手が...
有島武郎 「星座」
...巌峰の連続にして...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...塩谷温泉までの巌峰だけにても...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...は巌の陰で合図のあるのを待っていた...
田中貢太郎 「美女を盗む鬼神」
...巌(いわお)と竹を描いた墨絵の張りつけてあった事だけが...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...流れの中の巌(いわお)のごとくに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...詩人梁川星巌の不忍池畔に居ったのは天保十年の夏より冬に至る間のことで画家酒巻立兆なるものの家に寓していたのである...
永井荷風 「上野」
...彼等は船が殊更(ことさら)絵のやうに美しい海岸の巌角(いはかど)なぞを通り過ぎる折々(をり/\)啣(くは)へてゐる大きなパイプを口元から離して...
永井荷風 「海洋の旅」
...お雪ちゃんと当面の巌の直ぐ突角(とっかく)のところまで来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...切石というよりも巌と巌との間と言った方がふさわしいほどの...
中里介山 「大菩薩峠」
...巌谷小波にあてたもので...
野村胡堂 「胡堂百話」
...鉄のやうな巌壁が粉韲せらる...
平出修 「逆徒」
...巌石の畳み成せる深い底から255幅広い潮流をなして海は泡立つ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その巌も海も、永遠に早い軌道の歩(あゆみ)に引き入れられて、共に廻(めぐ)るのである...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...吾人は嘗て巌本君が青年一揆の張本人と題し事業を鼓舞する者を難じたる文を読みたり...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」
...香巌寺は渓の行詰りの屏風のやうな絶壁を背にし...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...巌畳(がんじょう)な手斧削(ちょうなけず)りの窓格子に...
吉川英治 「篝火の女」
...あの傲岸(ごうがん)な阿巌が...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索