...突然巌乗(がんじょう)な檻(おり)を破り...
芥川龍之介 「白」
...巌穴(いわあな)へでも...
泉鏡花 「悪獣篇」
...その巌峰は流紋岩にして...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...風を巌陰に避けて午食し更に南に下れば...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...巌丈(がんぢやう)な両肩を揺(ゆす)ぶりながら笑つた...
薄田泣菫 「茶話」
...路(みち)ぶちの巌(いわ)に腰をかけて休んでいた...
田中貢太郎 「悪僧」
...彼は後戻りして瀑壺の縁の巌を伝うて瀑下へ距離を縮めて往った...
田中貢太郎 「蛇怨」
...全集は重に巌谷小波先生が編纂されたやうな事から博文館から出版されました...
永井壮吉 「出版屋惣まくり」
...不在中巌谷冬生来訪...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...巌谷三一始て席上にて其の作品を朗読す...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...松の根は巌(いわ)の如く...
永井荷風 「曇天」
...頼山陽を悩ませた細香(さいこう)女史や星巌(せいがん)夫人...
中里介山 「大菩薩峠」
...巌窟(がんくつ)の聖人(しょうにん)は酒杯を得て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...巌本善治の明治女学校に入った...
柳田国男 「故郷七十年」
...「そう巌丈な躯(からだ)でもないのだが...
山本周五郎 「柳橋物語」
...その、小癪(こしゃく)な不敵さに、「何!」巌流が、思わず、大人げもない声を釣り出されて、何か、次のことばでも吐こうとしたらしく見えたせつな、「覚えているかっ!」と、手に捧げていた盆を――それに乗せてある茶碗も熱湯も共に――がらっと、巌流の顔を目がけて抛(ほう)りつけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それは巌流が、小倉に落ち着いてからの浅い年月、巌流のそばに仕えて来たお光であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...疲れはてしこころのそこに時ありてさやかにうかぶ渓のおもかげいづくとはさやかにわかねわがこころさびしきときし渓川の見ゆ独りゐてみまほしきものは山かげの巌が根ゆける細渓の水巌が根につくばひをりて聴かまほしおのづからなるその渓の音二三年前の...
若山牧水 「渓をおもふ」
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