...海波を隔てて模糊(もこ)の間に巉巌(ざんがん)の直ちに海に聳立(そばだ)っている様が見える...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...巉岩(ざんがん)にて築き上げた怪峰二...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...巉岩や偃松で織りなされた美景が正面にくる...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...錫杖の頭を並べたような兀々(こつこつ)した巉岩が数多(あまた)競い立っている...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...巉巖怒濤の間に泳ぐを見るが面白かるべしとは...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...凡そ此の間巉巖長く連亙し...
大町桂月 「金華山」
...巉巖高く五六十度の勾配をなす...
大町桂月 「妙義山の五日」
...巉道(さんだう)を踏(ふみ)嶮路(けんろ)に登るに...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...岩魚の寝入っているのも見物したいが夜中に巉岩(ざんがん)を蹈む勇気もなくて行かなかった...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...赤膚の巉巌(ざんがん)が...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
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蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...巉岩(ざんがん)絶壁をもって削り立っているので...
近松秋江 「狂乱」
...暗き洞より陰慘の泉溢れて巉崖を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...巉巖に添うて船が進む...
長塚節 「鉛筆日抄」
...遙峯多くは巉々として之を畫す...
長塚節 「草津行」
...巉岩少しく凹む所樹木繁る中に一宇あるをみる...
長塚節 「草津行」
...故に圭角稜々巉々として巨人の如きあり...
長塚節 「草津行」
...海からあがった霧が巉(ざん)岩に屍衣のようにぼんやりと纒いつき...
久生十蘭 「海豹島」
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