...我々は先ず嶮しい丘を登った...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...つまり世界でも嶮しい山だと言うのだよ...
田中英光 「箱根の山」
...四里の嶮しい山路を満五歳の幼児に歩かせるのは無理だろうか...
田中英光 「箱根の山」
...水に穿(うが)たれて穴ぼこだらけの嶮しい岩岸がすっかり照らし出されて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...」と嶮しい目をしながら...
徳田秋声 「黴」
...頂上近くは少し嶮しい...
豊島与志雄 「自由人」
...「王の道」といっている嶮しい岩阻(いわそば)道を上り...
久生十蘭 「泡沫の記」
...嶮しい眼つきをなすつて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...中々に嶮しい感じの傾斜であつて...
牧野信一 「心象風景」
...たゞ思ひ浮べるのはあれらの嶮しい山径が今も越え難い雪解の深さに遥かである思ひだけで...
牧野信一 「剥製」
...人間の歴史の嶮しい波の中での女の生きる姿という広さにおいてみれば...
宮本百合子 「寒の梅」
...Iは蛾を握つたまま暫く彼の嶮しい顏を眺めてゐた...
横光利一 「蛾はどこにでもゐる」
...」外交官の歎願の様子が次第に嶮しい表情に変って黙ってしまった...
横光利一 「旅愁」
...たとえ甲武信(こぶし)のような嶮しい所でも怯(ひる)みはせぬが...
吉川英治 「江戸三国志」
...こんな嶮しい山道は...
吉川英治 「三国志」
...とりどりに紅葉した雑木林の山を一里半ほども降って来ると急に嶮しい坂に出会った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...手放しでは降りることも出来ぬ嶮しい崖の岩坂路を幾度か折れ曲って辛うじて川原へ出た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...全体の傾斜に添う様な嶮しい角度で幾多の襞が切れている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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