...これより路次第に嶮岨(けわし)く...
巌谷小波 「こがね丸」
...此の筑摩家の居城は牡鹿山の天嶮(てんけん)を利用した山城で...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...」と嶮しい目をしながら...
徳田秋声 「黴」
...しかも難渋な嶮岨な路だ...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...何時まで未練だらだらなのと云つた嶮はしい眼つきで黙つてゐる...
林芙美子 「朝夕」
...『中阿含経』十六に大猪(おおぶた)五百猪に王たり嶮難道を行くうち虎に逢う...
南方熊楠 「十二支考」
...嶮岨(けんそ)な山腹を登るに任(た)ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...峠の嶮(けわ)しさ...
吉川英治 「江戸三国志」
...嶮密の徳備があつて...
吉川英治 「折々の記」
...国は嶮岨(けんそ)で...
吉川英治 「三国志」
...いくたの嶮路(けんろ)いくすじの川...
吉川英治 「神州天馬侠」
...道はなるべく嶮(けん)にし...
吉川英治 「新書太閤記」
...三国山(みくにやま)の嶮岨(けんそ)から取って返して...
吉川英治 「新書太閤記」
...流れの迅さ深さ嶮しさ...
吉川英治 「源頼朝」
...一ノ谷のうしろの嶮峻(けんしゅん)は覚悟していた...
吉川英治 「源頼朝」
...そしてその家のめぐりの嶮しい傾斜に小さな畑が作られ...
若山牧水 「樹木とその葉」
...やがてそれが迷路だと知った時にはもう降りるに降りられぬ嶮しい所へ来ていた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...それから上が急に嶮しくなり...
若山牧水 「村住居の秋」
便利!手書き漢字入力検索