...波の嶮(けわ)しい斜面や高いすぐ崩れ落ちる頂上を避けてゆくのであった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...気質はいままでにも増して嶮しくなり...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...恐しく嶮悪(けんあく)であった...
原民喜 「夏の花」
...馬の背と山駕籠と草鞋の旅人だけが通る嶮しい山径だつた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...ふと女が嶮しい聲で云つた...
正宗白鳥 「雨」
...かれは嶮しい目つきをして此方(こっち)をにらんだ...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...」外交官の歎願の様子が次第に嶮しい表情に変って黙ってしまった...
横光利一 「旅愁」
...どんな登山家も取りつけないやうな嶮しさなので...
吉川英治 「折々の記」
...奥地の北播磨(きたはりま)に三木城の嶮を構えている別所長治の一族である――夜来...
吉川英治 「黒田如水」
...岸壁は屏風のような嶮(けわ)しさで...
吉川英治 「三国志」
...三江の嶮(けん)を池として...
吉川英治 「三国志」
...蜀山(しょくさん)蜀川(しょくせん)の嶮(けん)を冒(おか)し...
吉川英治 「三国志」
...この山の天嶮(てんけん)に非ず...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここはひどい嶮岨(けんそ)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...三国山(みくにやま)の嶮岨(けんそ)から取って返して...
吉川英治 「新書太閤記」
...人生の嶮路(けんろ)を互に手をとり合ってきた道づれが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...園のはづれの嶮しい松林の松の根を這ひながら二三人して降りて行つた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...白骨温泉嶮しい崖下の渓間に...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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