...嵯峨(さが)たる老木の梅の影が...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...奔放且つ嵯峨(さが)たる輪郭の外形を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...京都の嵯峨に俳人去来の墓がある...
薄田泣菫 「茶話」
...聞書の筆者源太夫が嵯峨の尼から聞いたものは...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...或る夜嵯峨(さが)の子爵(ししゃく)邸から電話で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...嵯峨(さが)の父子爵(ししゃく)邸の林泉や風致の話...
谷崎潤一郎 「細雪」
...時雄は京都嵯峨(さが)の事情...
田山花袋 「蒲団」
...また嵯峨野の奥の古刹から...
豊島与志雄 「恩人」
...後嵯峨の塔に残っていた...
中里介山 「法然行伝」
...その道で 大仁の金山を過ぎ嵯峨沢の橋を越ゆれば伊豆寒くなる と詠まれ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...嵯峨へ帰る人はいづこの花に暮れし一行の雁(かり)や端山に月を印す朝顔や手拭の端の藍をかこつ水かれ/″\蓼(たで)かあらぬか蕎麦か否か柳散り清水涸(か)れ石ところ/″\我をいとふ隣家寒夜に鍋をならす霜百里舟中に我月を領すそのほか調子のいたく異なりたるものあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...九七五調の句独鈷(どっこ)鎌首水かけ論の蛙(かわず)かな売卜先生木の下闇の訪はれ顔花散り月落ちて文こゝにあら有難や立ち去る事一里眉毛に秋の峰寒し門前の老婆子薪(たきぎ)貪(むさぼ)る野分かな夜(よる)桃林(とうりん)を出でゝ暁(あかつき)嵯峨の桜人五八五調...
正岡子規 「俳人蕪村」
...つゞけて公けにされた矢崎嵯峨の屋の小説...
水野葉舟 「言文一致」
...二条の院に着いた源氏はしばらく休息をしながら夫人に嵯峨(さが)の話をした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...駅の南に嵯峨として聳たる嶺見ゆ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...――後嵯峨(ごさが)このかた...
吉川英治 「私本太平記」
...「嵯峨(さが)の仁和寺(にんなじ)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...蕪村(ぶそん)が歌うた若竹やゆふ日の嵯峨となりにけりの篁(たかむら)つゞきの竹の秋の風情(ふぜい)...
若山牧水 「樹木とその葉」
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