...嵯峨の屋がモグモグしながら妙な手附きをして咄(はな)すのが実に面白かったといった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...『愚僧(ぐそう)が庵(いほり)は嵯峨の奧にあれば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...然らば安積源太夫が嵯峨の草庵をおとずれたと云う寛永十八年の秋には五十一歳程になるのであるが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...今度の恋は嵯峨行の後に始めて感じたことだと言うてましたから...
田山花袋 「蒲団」
...くさ/″\の話のうちに茸狩りし趾の小き穴に栗の一つ宛落ちたるは烏のしわざなりなど語らるゝをきゝて繩吊りて茸山いまだはやければ烏のもてる栗もひりはず嵯峨より宇多野に到る小芒の淺山わたる秋風に梢吹きいたむ桐の木群か十月一日...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...二葉亭或ひは嵯峨のやの作品が見せてゐる表現を...
水野葉舟 「言文一致」
...嵯峨(さが)帝のお伝えで女五(にょご)の宮(みや)が名人でおありになったそうですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...例の嵯峨(さが)の御堂の不断の念仏に託して山荘を訪(たず)ねた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...従嵯峨歩経山崎桜井...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...曾而(かつて)嵯峨に隠遁いたし候を茶山老人に招かれ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...嵯峨生活の三期は下の如くになる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...特に「御所人形(ごしょにんぎょう)」とか「嵯峨人形(さがにんぎょう)」とか呼ばれるもので...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...嵯峨善兵、井上清の両君、見送りに来てくれている...
横光利一 「欧洲紀行」
...七月三十一日嵯峨善兵君がパリーから来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...嵯峨一帯の寺寺から...
横光利一 「旅愁」
...(妙心寺(みょうしんじ)から大勢曳き出されたそうな)(嵯峨(さが)でも捕(つか)まったという)(本阿弥(ほんあみ)の辻で斬られるのを見て来た……)町々の噂は...
吉川英治 「新書太閤記」
...いや、公卿堂上だけの悪口ならまだしも、はては、天子の暗愚におよび、藤原氏の女(じょ)を閨門にいれて、かれら一門の非望をとげさせた桓武、嵯峨(さが)、淳和(じゅんな)、陽成(ようぜい)など歴代天皇の御名までを口にして、「いったい、こんな世の中にした一族めらは、極悪党といっても足りねえが、させた者もまたさせた者で、天子様だから仕方がねえという法はあるまい...
吉川英治 「平の将門」
...嵯峨源氏のせがれ達が...
吉川英治 「平の将門」
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