...遠(とほ)く高(たか)き峰(みね)の緋葉(もみぢ)は蒼空(あをぞら)を舞(ま)つて海(うみ)に散(ち)る……を鹿(じか)なく此(こ)の山里(やまざと)と詠(えい)じけむ嵯峨(さが)のあたりの秋(あき)の頃(ころ)――峰(みね)の嵐(あらし)か松風(まつかぜ)か...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...大師は又嵯峨帝の命に應じ...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...嵯峨の奧にも秋風吹けば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...相手の女は嵯峨あたりの僧侶の娘で...
武田麟太郎 「現代詩」
...それで嵯峨の彼女の寺まで行つて私立探偵のやうに問合せて廻つた...
武田麟太郎 「現代詩」
...尼が草庵は嵯峨釈迦堂より艮(うしとら)の方(かた)...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...嵯峨方面から戻って来て...
谷崎潤一郎 「細雪」
...嵯峨の屋の自然を詠歎したやうな文章もその新聞に載せられた...
田山録弥 「紅葉山人訪問記」
...承久三年嵯峨の清涼寺が焼けたのをこの聖が造営した...
中里介山 「法然行伝」
...嵯々(ささ)と構える右側には...
夏目漱石 「草枕」
...夏の部うは風に音なき麦を枕(まくら)もと嵯峨(さが)の田舎(いなか)に...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...我邦に鞦韆の名の始めて見えるのは經國集第十一卷にある嵯峨太上天皇の鞦韆篇を以て第一とし...
原勝郎 「鞦韆考」
...嵯峨(さが)の大井の野の美観がこのために軽蔑(けいべつ)されてしまいそうである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...四月三日に主客は嵯峨を出でて天橋立に遊んだ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さきの後嵯峨のむりな御作為も...
吉川英治 「私本太平記」
...道は嵯峨(さが)村の本道から登るよりもはるかに嶮(けわ)しい...
吉川英治 「新書太閤記」
...嵯峨源氏のように...
吉川英治 「平の将門」
...この嵯峨源氏の嫡子も...
吉川英治 「平の将門」
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