...遠方の山、嵯峨たる岩、絵画的な舟や家、植物の豊富な色と対照、澄んだ青い水と、濃い褐色の海藻とは、芸術家の心をよろこばせるに充分であろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それは京都嵯峨の奥なる...
上村松園 「楠公夫人」
...二葉亭の若辰の身振(みぶり)声色(こわいろ)と矢崎嵯峨の屋の談志の物真似テケレッツのパアは寄宿舎の評判であった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...嵯峨のあたりをさまよひ歩いてゐた時のことだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...愛宕山、嵯峨野...
高浜虚子 「五百五十句」
...嵯峨の奧に夜半(よは)かけて迷ひ來りし時は我れ情なくも門(かど)をば開(あ)けざりき...
高山樗牛 「瀧口入道」
...嵯峨の里も樂しからず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...瓢亭(ひょうてい)などは抜きにして平安神宮から嵯峨(さが)方面を申訳に一巡したが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...また嵯峨野の奥の古刹から...
豊島与志雄 「恩人」
...白氏文集は嵯峨天皇の時から行はれたと云ふ話もあるが...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...未だ嵯峨天皇の御製等の中には其の詩風を受けたものは無い...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...春の水船に十人(とたり)の桜人(さくらびと)皷打つなり月昇る時嵯峨の渡月橋辺の昔の光景でも想像しながらこの歌を読めば完全に鑑賞出来ようといふものである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...例の嵯峨(さが)の御堂の不断の念仏に託して山荘を訪(たず)ねた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...此弟惟長との嵯峨の幽棲があつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又嵯峨樵歌(せうか)の首に載せてある五古に韓凹巷(かんあふこう)が...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...矢崎鎭四郎君が嵯峨の屋おむろで...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...嵯峨の夢窓国師のもとへ出かけて行った...
吉川英治 「私本太平記」
...嵯峨記(さがき)を書いたり...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??