...あんな崔嵬(さいかい)たる段鼻は日本人にもめったにない...
芥川龍之介 「田端日記」
...此れ等の結構がいかに嵬麗の極みであったかは...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...その筆勢にかなう磊嵬(らいかい)たる意気の噴出でないものはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...自家の磊嵬に濺(そそ)ぐものとも思われないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから彼は始めて見るやうに嵬の横顏をぢいつと見つめた...
堀辰雄 「顏」
...そしてそれを嵬のと比較した...
堀辰雄 「顏」
...そこへ嵬がひよつくり訪ねてきた...
堀辰雄 「顏」
...嵬は書きものをしてゐるときの癖らしく...
堀辰雄 「顏」
...また嵬になつたりした...
堀辰雄 「顏」
...「あのねえ……」嵬が突然手荒く封をしながら路易に言つた...
堀辰雄 「顏」
...嵬の話では、彼はときどきその娘をそとへ連れ出してゐた...
堀辰雄 「顏」
...「しかしこんな役割ばかりおれにさせるなんて嵬の奴もずゐぶんひどいやあ...
堀辰雄 「顏」
...路易は嵬に會つてゐる間だけ...
堀辰雄 「顏」
...その時は娘のためにどうにかして嵬を引張つて行つてやりたいやうな氣持であつたことは...
堀辰雄 「顏」
...嵬がだんだん遠ざかると...
堀辰雄 「顏」
...それは今夜ひよつとしたら何處かで嵬が娘と出會つてそのまま娘を引張つて行つたのではあるまいかといふおよそ根も葉もない妄想だつたのだつた...
堀辰雄 「顏」
...酒場を出てからも路易はいつまでも嵬に別れたがらなかつた...
堀辰雄 「顏」
...馬嵬(ばかい)の駅がいつ再現されるかもしれぬ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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