...今は只浮石の崔嵬たる荒原と爲れり...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...路易のとなりに腰かけてゐた嵬(たかし)といふ一人の友人が冗談のやうに彼に耳打ちした...
堀辰雄 「顏」
...それから彼は始めて見るやうに嵬の横顏をぢいつと見つめた...
堀辰雄 「顏」
...そのとき彼の空いてゐる方の手にそつと嵬が小さな紙片を握らせた...
堀辰雄 「顏」
...「――嵬んだ」薄暗いやうな階段の中途で...
堀辰雄 「顏」
...そこへ嵬がひよつくり訪ねてきた...
堀辰雄 「顏」
...自分の前に荒々しくペンを走らせてゐる嵬の亢奮したやうな顏を...
堀辰雄 「顏」
...嵬は書きものをしてゐるときの癖らしく...
堀辰雄 「顏」
...いくら搜して見ても嵬のゐる下宿は見つからなかつた...
堀辰雄 「顏」
...彼は乘合自動車の中で嵬に出會つた...
堀辰雄 「顏」
...數日前彼の下宿をさんざん搜して歩いたことを嵬に話した...
堀辰雄 「顏」
...嵬が炭酸水で割つたウイスキイを飮むのを見ながら...
堀辰雄 「顏」
...「これだよ……」嵬はまだなまなましく赤インクのついてゐる手を出して見せた...
堀辰雄 「顏」
...路易はぶらさがるやうにして嵬の肩に手をかけてゐた...
堀辰雄 「顏」
...そして嵬をときどき娘のやうな目つきで見上げた...
堀辰雄 「顏」
...馬嵬(ばかい)の駅がいつ再現されるかもしれぬ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...曲々繞崔嵬...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...筑前の千振山(ちふりやま)等四面に崔嵬繚繞(さいくわいれうぜう)して雲間に秀突せり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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