...あんな崔嵬(さいかい)たる段鼻は日本人にもめったにない...
芥川龍之介 「田端日記」
...踏臺(ふみだい)に嵬然(くわいぜん)として腰(こし)を掛(か)けた……んぢや...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...峯巒四面欝崔嵬...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...漢語には崔嵬(さいかい)とか(さんがん)とか云って...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...それから彼は始めて見るやうに嵬の横顏をぢいつと見つめた...
堀辰雄 「顏」
...(そのとき嵬は、ちよいとセルロイドの縁の眼鏡をはづして、目が痛いやうにそこを指先で抑へてゐた...
堀辰雄 「顏」
...嵬は書きものをしてゐるときの癖らしく...
堀辰雄 「顏」
...また嵬になつたりした...
堀辰雄 「顏」
...嵬はもうそんなのは厭になつてしまつたのだ……...
堀辰雄 「顏」
...「しかしこんな役割ばかりおれにさせるなんて嵬の奴もずゐぶんひどいやあ...
堀辰雄 「顏」
...この頃嵬があまり姿を見せないのを不審に思つてゐると...
堀辰雄 「顏」
...その時は娘のためにどうにかして嵬を引張つて行つてやりたいやうな氣持であつたことは...
堀辰雄 「顏」
...それは嵬だつた...
堀辰雄 「顏」
...それは今夜ひよつとしたら何處かで嵬が娘と出會つてそのまま娘を引張つて行つたのではあるまいかといふおよそ根も葉もない妄想だつたのだつた...
堀辰雄 「顏」
...酒場を出てからも路易はいつまでも嵬に別れたがらなかつた...
堀辰雄 「顏」
...そして嵬をときどき娘のやうな目つきで見上げた...
堀辰雄 「顏」
...曲々繞崔嵬...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...帝(みかど)出奔(しゅっぽん)して馬嵬(ばかい)に薨(こう)ず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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